ヤンキーの俺と清楚な彼女

□彼女と仲間
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この頃みんなに玲奈に対して冷たいって言われる。


でも冷たくていいんだ

仲間の為玲奈の為

こうすることでしか守り方を知らねぇんだから。



「なぁ蓮」


「あぁ?」


「守るってなんだ?」


「そりゃ敵から怪我を受けさせねぇってことだ」


「それって黒龍だけでいいんじゃねぇの?」


「どういうことだ?」


「玲奈はお前がいれば危ない目には合わない
つまり優しくしてやってもいいんじゃねぇの?」


玲奈に優しく…

俺は十分今でも優しいままだと思う

してることは前と変わらねぇ

他にどうしろって?



「これ以上俺はどうしたらいいんだよ」


「それは本人に聞いてみな」



優希はそう言って部屋に鍵を閉めた。


何も話さない俺と玲奈

優希曰わくこれが既に冷たい証拠らしい。


わけわかんねぇけど…。



「れ、蓮…」


「なんだ?」


「…教えてくれない?」


「なにを?」


「冷たくならなきゃいけない理由…」



冷たくならなきゃいけない理由

それはつまり綾のことを話すということ

姉ちゃんにも誰にも話したことがない昔の事…。



「何故聞きたい…」


「理解したいの
みんなにも私にも冷たくしなきゃいけない理由…」


「理解する必要があるか?」


「そうじゃなきゃ寂しいよ…
突然冷たくされたのになにもわからないなんて」

「玲奈…」


「そのネックレスも気になるの」


「ネックレス?」


「付き合った頃からずっとし続けてる
私があげたものじゃないこのネックレス…」


「これか…」


「誰から貰ったものなの?」


「…触るな!!」



玲奈が触ろうとするからついつい怒鳴ってしまった。


ビクッと震えた玲奈の体

それを見た瞬間ハッとした。
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