キミに伝えたくて2

□心配事
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「生理がこない?」


「はい…」


「遅れてるだけじゃなくて?」


「多分…」



今朝深刻そうな顔で玲奈が家にやってきた。


優ちゃんは追い出したから今は2人きり


流石の陽菜も妊娠の話しだとは思わなかった。



「思い当たることある?」


「大学で一度…」


「避妊せずにヤっちゃったの?」


「はい…」



俐空どんだけ溜まってたわけ?


優ちゃんでもゴム無いときはヤらないよ


…たまにはあるけど…



「それ俐空に言った?」


「言えないです!
それにまだ確信じゃありません…」


「検査はしてないんだ」


「もしできてたらって思うと怖くて…」



ん〜、そうだよね


玲奈はもうすぐ二十歳になるからいいとして


俐空はまだ高校生だから結婚もできない


悩んで当然か…



「そのこと知ってるのは陽菜だけ?」


「はい…
でもゆきりんと板野さんには言おうと思ってます」


「じゃあ今から呼んでいい?」


「お願いします…」



2人の携帯に電話をかけるとすぐに来てくれた。


みんなにとっても一大事だからね



「大丈夫?」


「うん…」


「ともは検査はした方がと思うよ」


「陽菜も言ったんだけど怖いんだって」


「でも不安なままよりはっきりさせた方が楽じゃない?」


「まぁそうだけど…」


「玲奈が決めることだけどさ
不安でいたら俐空に感づかれちゃうよ」


「わかってます…」



ともちんの言うことも一理ある


だってもし自分だったらって考えると絶対優ちゃんに気づかれるもん


そんなの嫌だからやっぱり検査するかな


気づかれるよりは言いたいし



「こなくなって何週くらい?」


「1ヶ月半位です」


「今度検査しよ?
このままが一番いけないよ」


「ゆきりん…」


「私一緒にいるから」


「ありがとう」



“ドサッ”



ドサッ?

扉を見ると優ちゃんが立ってた。


荷物を床に落として…



「ゆ、優さん…」


「まさか…」


「聞いてました…?」


「玲奈が妊娠したって…」


「優ちゃんそれ内緒ね」


「わかったけど俐空は?」


「一番言っちゃだめ」



優ちゃんだったからまだ安心


これが俐空だったら玲奈泣いちゃうよ


とりあえず俐空には絶対内緒



玲奈が自分で言うしかないから


凄い心配だけどきっと大丈夫


なんかそんな気がするんだよね

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