キミに伝えたくて2

□確信へと変わった日
1ページ/1ページ




「私決めた
検査することにしたよ」


「いいんだね?」


「うん…
俐空に隠し事するのはもう嫌だから」



玲奈ちゃんは意を決したように私の所にやってきた。


ここ数日余りうまくいってなかったみたい


玲奈ちゃんは妊娠してるかもしれないって思ってから俐空から避けてたし、


俐空はそんな玲奈ちゃんに戸惑ってた。


どっちにしてもこれで仲良くなって欲しいな



「じゃあ行こっか」


「うん」



初めて検査薬を買いに行って

今玲奈ちゃんはトイレで検査中


倒れてるんじゃないかって心配になってくる



ガチャ…



そう思ってるとトイレの扉が開いた。


そこには検査薬を片手に不安そうだけど安心したような彼女がいた。



「どうだったの…?」


「妊娠…してた…」



うそ…



「玲奈ちゃん…」


「そんな心配そうな顔しないで?
なんだか嬉しかったの」


「え…?」


「俐空と私の子供がここにいるんだって…」



その表情はもうお母さんみたいだった。



「俐空がどう思うかは凄く不安だけど
私は誰に反対されてもこの子を産みたい」


「私、応援するよっ」


「由紀ちゃん…」


「簡単なことじゃないかもしれないけど
私がもし今朔夜さんとの子ども妊娠したら
産みたいって言うと思うから」


「ありがとう」



学生で妊娠なんて多分玲奈ちゃんの両親は許してはくれない


けど決意したからには負けて欲しくないな


だってお腹の中の子の命はたった一つなんだから



「俐空にはいう言うの?」


「今夜かな
早ければ早い方がいいからね
みんなには明日伝える」


「わかった」



このアパートで新しい命が誕生するなんて何か嬉しい


結婚はまだできないけど二人には幸せになってほしいよ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ