キミに伝えたくて2

□運命の告白
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今晩報告すると言ったあの日から一週間

私はいまだに俐空に言えずにいる。


みんなには報告できたけど俐空を前にするとどうしても言えない…


けど私はお姉さんたちに背中を押されて遂に言うことにした。



「ごちそうさま〜」



いつも通りの食後

俐空はソファーに寝転がって雑誌を読んでる。


よし…

言おう、今しかない…


深呼吸をしてソファーの前に立った。



「り、りくっ」


「ん?どうした?」


「あ…のね、私…」


「なんかあったの?」


「あのッ…その……えっ…と……」



やっぱり俐空前にすると言えないッ


別れようとか降ろせとか言われたらどうしようって…

嫌なことばかり頭に浮かんで言葉がでなくなる。



「言いたくないならまたでいいよ」



彼は優しいから笑ってそう言いってくれる

私は腕を引かれて抱きしめられた。



「玲奈が何を伝えたいのかわからないけど
言いたくないことは言わなくていいからな」



チュッておでこにキスをされてぎゅっとされた。


なんだかこの状態なら言える気がする

不安とか嫌な空想とかが消えた

多分、安心できる場所に今いるから。



「そのままで聞いて…」


「ん…」



ふぅー…



「私、妊娠したの」


「え…」
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