キミに伝えたくて2

□迷う理由
1ページ/2ページ

陽菜とのデートの帰り

夜一人部屋から出て行く俐空を発見した。



「あれ俐空だよな」


「こんな時間にどうしたんだろ?」


「妊娠のことを知って出てったんだろう」


「別れちゃうの…?」


「それはないと思うけどなぁ」



玲奈が大好きな俐空だしそれはない

どうすればいいかわからなくて迷ってるんだろう



「私玲奈のとこ行ってくるね」


「えー、陽菜行っちゃうの?」


「だって心配だし」


「そうだけどさ…」



せっかく今日は久し振りにイチャイチャできる日だったのに…



「俺とのイチャイチャタイムはー!?」


「陽菜そんなの知らないし」



そう言ってカッカッとヒールの足音をたてて

姫は振り返ることなく部屋に入っていった。



「ことごとく俐空と玲奈には邪魔されるぜ…」



仕方ないから俺は俐空の後を追った。


一人寂しく歩く俐空の行き着いた先は公園

いつもバスケをしている場所だ。



「おい優…」



ゲッ…バレてた?



「出て来いよ」


「いつから知ってた?」


「最初から」



全く、勘の鋭いやつだぜ


俺はベンチに座る俐空の隣に腰を下ろした。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ