キミに伝えたくて2

□最大の危機2
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ピンポーン

私たちの危機は突然現れた。



「誰だろ」


「俺出ようか?」


「ううん、大丈夫」



俐空は私の体を凄く労ってくれる


前からそうだったけど妊娠してからは特に


家事も手伝ってくれるし小さい事にも気配りをしてくれる


だから少し申し訳ないんだよね


これくらいはしようと玄関に行き扉を開けると珍しい人たちがいた。



「お父さんにお母さん!
どうしたの急に?」


「帰ってこなかったから来てみたんだ」


「俐空君もいるんでしょ?
早く会いたいわ〜」



私のお母さんは俐空が大好き

だから時々お母さんに嫉妬しちゃう…


でもこれを話すと俐空はいつも嬉しそうなんだよね…。



「あ、おじさんにおばさん
あけましておめでとうございます」


「おめでとう
久し振りねぇ、会いたかったわ!」


「ありがとうございます」



お父さんとお母さんが来たと言うことは

ある意味私たちにとっては運命の瞬間


嫌でも妊娠のことは話さなくちゃ…



「2人共元気そうでよかったわ」


「おばさんたちこそ元気そうで何よりです」


「俐空君少し逞しくなったか?」


「そうですか?
まぁ毎日鍛えてるんで」



自分の両親と彼氏が仲良くしてるのは悪い気がしない

むしろ嬉しいぐらい


しばらくは3人が話してるのを黙って聞いていた。
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