キミに伝えたくて2

□人肌が恋しくなると彼氏は舞い上がる1
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「玲奈大丈夫か?」


「大丈…うっ……」


「今日は大学休んで家で寝てろよ」


「うん…」


「じゃあ行ってくるな」



っと言って今日の朝出てきた。


でもやっぱり家に一人でいさせるのは心配


授業中はメール、
放課は毎回電話してる


玲奈にはもういいって言われちゃったけど…



「はぁ…」


「また溜め息」


「なんだよチビ…」


「チビじゃない!
まだ伸びるっ」


「いつから伸びてない?」


「小5から…」



こいつは高橋湊

俺の連れでチビだけど良い奴なんだ



「帰るか」


「部活はいいのか?」


「今日は休み」



俺が用具を片付けていると湊に肩を叩かれた。



「なんだ?」


「玲奈さん来てるぞ」


「はぁ?」


「ほら」



湊が指す方には玲奈がいて校門で一人待ってる。


「なんで…」


「迎えにくる約束してなかったのか?」


「しねぇよ…
わりぃ、俺先行くな!」



直ぐに教室を出て玲奈のところに行った。



「玲奈!」


「あ、おかえり俐空」


「なんで学校に来てんだよ
体調は大丈夫なのか?」



俺がそういうと玲奈は俺に抱きついてきた。



「ちょっ、玲奈っ?」


「一人で寂しくて…
早く俐空に会いたかったの…」


「玲奈…」



玲奈の気持ちを考えると確かに寂しい…

だから俺は彼女をぎゅっと抱きしめた。



「ごめんな
けど一人の体じゃないんだから無理はすんなよ?」


「ありがとう」


「あ〜
俐空先輩が彼女さんとイチャイチャしてる」


「すっげー美人さんじゃね?」


「美男美女カップルだな」


「それにしても可愛い〜」


「玲奈さん俺とどっか行きませんか?」



あいつら俺の玲奈を誘惑しやがって…

許さねぇぞ!



「てめぇら!
俺の彼女を誘…「ごめんね」え?」



俺の言葉を遮ったと思えば腕に絡みついてきた。



「俐空意外とは遊べないから」


『玲…奈…さん…?』


「俐空が大好きなの♪」



可愛い笑顔を振りまいて玲奈は俺を連れて学校を出て行った。



「あの…玲奈…?」


「なに?」


「どうした?」


「私なにも変なこと言ってないよ
ホントのことだから」



なんだか今日は素直みたい

久々の素直な玲奈に俺は撃沈だっ

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