キミに伝えたくて2

□近づいてくる出産3
1ページ/1ページ



「出産のお祝いはやっぱり子供用品かな」



何故か才我はウキウキしてる。


今日はお祝い品を見に来てるんだけど



「これ可愛いな…」



妙に嬉しそうな才我が気持ち悪い…



「ともちんこれどうかな?」


「良いと思うよ」


「じゃあこれにしよっか」


「ねぇ才我…
どうしてそんなに嬉しそうなの?」


「子供好きだからかな
それにあの2人の子供だから楽しみなんだ」



へぇ〜

才我子供好きだったんだ



「ともちんは嫌い?」


「そりゃ好きだけど」



こんな才我はあんまり見たくなかったかも…



「あ、俐空だ」



買い物の帰りに学校帰りの俐空を見つけた。



「才我と友美じゃん
デートの帰り?」


「買い物行ってきただけだし」


「まぁそんなところかな」


「そっちは友達?」


「あぁ
同じクラスの湊と智美だ」


「よろしくお願いします」


「よろしくね」



俐空は優しそうな子たちに囲まれてるみたい


でも腕に絡みつく智美っていう子は怪しい


俐空のことが好きなのかな



「じゃあ私たち帰るから」


「またな〜」



手を振って別れて黙ってる私に才我は頭を撫でてきた。



「どうしたの?」


「智美って子俐空のこと好きなのかも」


「え?」


「腕に絡みついてたしさ」


「それはさすがにないでしょ
だって俐空には玲奈がいるんだし」


「鈍感…」



どうみても好きでしょあんなの


これだから鈍感筋肉ゴリラは…



「バカ」


「なにが?
ちょっとともちん!」



あの子は本気だった

玲奈も気をつけないととられちゃうよ

妊娠中に…

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ