キミに伝えたくて2

□新しい命の誕生2
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蒼空を抱いた後病室に行くと玲奈は眠っていた。


疲れたんだろうな…
めっちゃ苦しんでたし


一つの命を誕生させるのって大変なことなんだ。


玲奈は頑張ってたのにただ慌ててた自分が恥ずかしい…



「……ん…」


「玲奈」


「あ…俐空……」


「お疲れ様」



しばらく顔を見つめていたら目を覚ました。


だからありがとうの意味も込めて頭を撫でた。



「すごく痛かった…」


「けど蒼空は元気だったよ」


「うん
病気しないで生まれてきてくれてよかった…」


「玲奈も元気そうで安心したぜ」


「ねぇ俐空」


「どうした?」


「抱きしめて…くれないかな…//」


「え?」


「安心したいの…」



そういえば2ヶ月間くらい抱きしめてないや


大きくなったお腹が邪魔だったし



「いいよ」



ベッドに入って腕枕をして抱きしめた。



「久し振りにお腹がスッキリした玲奈を抱きしめる」


「うん…」



玲奈は目を瞑って俺の首筋に顔を埋める。


俺を感じてくれてるみたいだ



「俐空温かいね…」


「そうか?
玲奈はやっぱり細い」


「そんなことないよ」


「こんな華奢な体でも子供産めるんだな」


「そりゃ産めるよ
…でもやっぱり俐空の腕の中は安心する……」



俺の背中に腕を回してさらに抱きついてくる。


なんだか嬉しくて俺も彼女をぎゅっと抱き寄せた 。



「これからは3人で生きてくんだね」


「数時間までは2人だったのにな」


「学校と子育ての両立難しそう…」


「蒼空のことは麻里子やみんなが協力してくれるってさ」


「それならよかった」



「もう寝な
今日は疲れてるんだから」


「ありがとう俐空…」



玲奈は寝る前に優しいキスと大好きと言う言葉を残して

夢の中へと旅立った。

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