キミに伝えたくて2

□新しい命の誕生3
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「蒼空はどこだ?」


「あれだよ優ちゃん」


「やっぱ可愛いな〜」



別の場所に移されている蒼空をガラス越に見た。



「一番若い2人が親になるんだね」


「俺たちが支えてやらないとな」



蒼空の面倒見たりしてやんねぇと2人共学校行けなくなる。


変わりばんこで預かってやるか


まぁ子供は俺も陽菜も大好きだし、

子育ての練習にもなるから一石二鳥だ。



「玲奈に会いに行く?」


「うん
疲れて寝てるかもしれないけど」



あれだけ苦しめば体力も削られるか…

出産って大変なんだ。



「玲奈ー」



病室に入るとやけに静かだった。



「寝てんのかな」


「でも俐空はいるはずでしょ?」


「じゃあ2人共寝てるのかも」



カーテンを開けるとやっぱり2人は眠っていた。


俺たちの想像とは違った形で…



「どこまで仲が良いんだか…」


「でもイチャイチャしたいのが普通じゃない?
高校生と大学生なんだもん」



俐空と玲奈は抱き合ったまま一つのベッドで眠っていた。



「幸せそうな顔してる…」


「安心したって感じだな」


「玲奈凄く不安がってたもん」


「え?」


「浮気されるんじゃないかとか、
子供が生まれたら面倒みなくなるんじゃないとか」


「俐空にとっては一番遊びたい時期だからな
そう思っても仕方ない」



現に俺もそう玲奈に忠告したし


けど幸せそうな顔が見れて良かった。


2人共疲れて寝ちゃってたけど

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