キミに伝えたくて2

□長身のアイツは最強のライバル1
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あれから数ヶ月たって玲奈は大学に通い始めていた。


単位が足りなくなるから休めないんだってさ



「久し振りの大学だなぁ」


「蒼空はどうすんだ?」


「先生が見てくれるんだって」


「そっか
よかったな蒼空」


「う〜…」



寝起きの蒼空は機嫌が悪い

前玲奈に俐空みたいって言われた。



「似てるか?」


「あ〜あ〜!」


「また泣く…」


「蒼空泣かさないでよ」


「ご、ごめん…」



なーんか俺が抱くと泣いちまうんだよ



「よしよし」



けど玲奈が抱くと一気に泣き止む


やっぱお母さんの方がいいのか?


それともただ玲奈が好きなだけか…



「じゃあ私行くね」


「あぁ
学校終わったら迎えにくる」



玲奈は必要な物を医務室に置いて出て行った。



「う〜…」


「おいおい
玲奈がいなくなったからってまた泣くなよ?」


「少年は子供に嫌われてるみたいだねぇ」


「麻里子…」



入れ違いになって麻里子が入ってきた。


一言余計なことを言いながら…



「へぇ〜
君が俐空ジュニアね」


「誰がジュニアだ…
こいつが蒼空」


「可愛い〜
篠田の子にしちゃいたい」


「そんなことさせねぇし」


「それは残念」


「で、蒼空の面倒見てくれるんだろ?」


「あ〜
いくらくれる?」


「未成年にたかるな」


「アハハハ
嘘なのに信じないで」


「ったく…」



よくわからない奴だぜ


麻里子はどれが本当のことかわからない



「蒼空く〜ん
お母さんですよ〜」


「変なこと教えんな!」


「きゃっきゃっ♪」


「蒼空も喜んでんじゃねぇよ」


「お父さん顔が怖いよ?」


「はぁ?」


「ふぇっ」


「あ、泣くなよっ?」


「う〜…」


「もー
だから嫌われるんだよ」



もう麻里子になついてやがる


俺よりなついてるのが少し憎いぞ…



「早く行かないと遅刻するんじゃない?」


「わかったよ…
行ってくるな蒼空」


「あ〜♪」


「行ってらっしゃーい」



2人に見送られて俺は大学を後にした。

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