キミに伝えたくて2

□長身のアイツは最強のライバル2
1ページ/2ページ



「誰だあいつ…」



りんちゃんと楽しく喋っているとそんな声が聞こえてきた。


その言葉を発したのはあの立ち尽くしてる高校生



「あいつって?」


「多分一緒に歩いてる人のことだと思いますよ」


「あの長身の男?」


「はい
最近玲奈ちゃんと仲良いみたいです」


「玲奈も男とあるようになったのか」


「大学に彼氏いないの玲奈ちゃんだけですから」



狙われるのも無理ないか


それにしてもあの男どこかで見たような…



「朔夜」


「お、おうどうした?」



さっきまで遠くにいた俐空が近寄ってきた。



「玲奈の隣の奴誰かわかるか?」


「あいつは光宗九龍」


「知り合い?」


「たまに遊んだりするよ」


「どんなやつ?」


「悪い奴じゃないよ
優しいし気配りができるからね」


「ふ〜ん…」


「俐空嫉妬?」



りんちゃんが頬笑みながら俐空を見つめた。



「そんなんじゃねぇ
ただ悪い奴だったら引き剥がそうと思っただけ」


「じゃあこれからもいていいの?」


「俺だって女と連んでるし
束縛すんの嫌だからなにも言わない」



強がっても良いことないと思うけどな


なんだかんだ言って九龍はモテるし

ちゃんと自分に矢印向かせとかないと取られちゃうぞ


…って言ってやらない俺も意地悪してるな



「俐空どこ行くんだ?」


「麻里子のところ
蒼空が待ってるからさ」


あ〜行っちゃったよ…



「俐空大丈夫でしょうか…」


「ん〜…
あ、言うの忘れちゃった」


「なにをですか?」


「九龍は良い奴だけどずっと玲奈狙ってたって」


「朔夜さんそれ一番大切です!」


「だ、だって…
不安にさせるかなって」


「も〜…」



やっぱり言っとけば良かったか…
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ