キミに伝えたくて2

□長身のアイツは最強のライバル3
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あの日から俐空は変わった。


まずは大学にいる時間が長くなった。


高校が始まるギリギリまで大学に居座り、

部活は引退したから学校が終わったらすぐにやってくる


極力玲奈と一瞬にいるようにしていた。


だが光宗も同じように変わっている。


俐空がいない時間は玲奈に話しかけに来るし、

最近は2人でいるとこしか見たことがない。



「危ないかもな…」


「あの三角関係のこと?」


「あぁ…
俐空がいない間は光宗やり放題だし」


「友嫌な方向に向かってる気がしてならないんだけど」


「俺もだよ
玲奈の心が揺れてないか心配だ」



もしかしたらもう揺れてるかも…


だとしたら俐空の奴油売ってる場合じゃねぇぞ


子供だけじゃ気持ちは繋ぎ止められない


手遅れになる前になんとかしねぇと…



「まぁヤるしかねぇな」


「優っ
お前講義中じゃあ…」


「抜けてきた!」


「陽菜は?」


「姫は今医務室でお昼寝中だぜ」



いきなり現れた優はドヤ顔をしてそう言った。



「ヤるって…」


「薄れてきてるんだったら愛を確かめるのが一番だろ?」


「そうだけどさ…」


「なかなか上手くいかないみたいだよ」


「なんで?」


「俐空の話じゃ蒼空に邪魔されるんだって」


「それは残念…」


「なんとかうまく行けばいいけど…」



ちょっとした心の隙間に他人が割り込むと大変なことになりかねない


行動を誤らないでほしいもんだ。

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