So long
□第3話
1ページ/2ページ
いくら他の学校の先生で週2しかこないと言っても教師と生徒
俺と麻里子の関係は絶対に学校内でバレちゃいけない。
バレたら麻里子はここの学校をクビに…
でも俺は大人じゃないから我慢なんてできないんだよな。
「麻里子〜。」
「おチビまた来たの?」
「せっかく麻里子が学校にいるんだし一緒に飯食いたいじゃん。」
「佐玖と食べてるんじゃないの?」
「大丈夫大丈夫。
あいつは理科室に閉じ込めてきたから。」
柏木のことになると行動できない佐玖の為に一肌脱いでやった。
理科室まで連れて行って外から鍵を閉める
嫌でも佐玖は昼を2人っきりで過ごすってわけ
俺って優しい男だなっ♪
「いただきます。」
げっ…
俺の嫌いなピーマンが入ってる…。
なんでだ?
陽菜が作ってくれたはずなのに…
あ、これ兄貴の弁当箱じゃんかよ
間違えて渡されたんだ。
「食べないの?」
弁当を見て固まる俺を不思議に思ったのか麻里子が聞いてきた。
俺は答える代わりに弁当箱を彼女に見せた。
「あ〜。
嫌いなピーマンが入ってるわけね。」
「麻里子食ってよ。」
「無理。
篠田もピーマン嫌い。」
「大人なのに食べれないのか?」
「嫌いなものの1つや2つあって当たり前。
頑張って食べなさい。
大きくなれないよ?」
「ピーマン食わなくったってデカくなれるし。」
結局ピーマンだけを残して弁当を食べ終えた。
「ごちそうさまっと。」
「ふふっ…。」
「どうした?」
「ここ。」
「え?」
「ご飯粒ついてるよ。」
麻里子は俺の口元についてたご飯粒を取り自分の口の中へ入れた。
「なっ//」
「かわいいねぇ〜。
顔真っ赤にしちゃって。」
「も〜そういうことすんなよっ//」
恥ずかしさを隠すためにソファーに座る麻里子に抱きついた。
安心するぜ…
やっぱ俺の居場所はここしかねぇや
抱きつくと毎回頭を撫でてくれる麻里子が好きだ。
「学校じゃダメって言ってるでしょ?」
「じゃあなんで頭撫でてくれるんだ?」
「大人だから子供をあやしてるだけ。」
「照れ隠しすんなって。」
トゥルルルル…
トゥルルルル…
イチャイチャしてるときにかかってきた電話
恐らくあいつだろうな。
.