So long

□第9話
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初めてまともなことを考えて迎えた記念日

だからか今日はなんだかドキドキする。



「おっはー琉夜!」


「おはよ…。」


「なんだ元気ねぇなぁ。緊張してんのか?」


「まぁちょと…。」


「心配すんなって!
ちゃんと一階にいてやるからなっ♪」


「なっ…//」


「麻里ちゃんの甘い声聞かれたくねぇだろ?」


「聞いたらぶっ殺す。」


「今日になってやっとやる気になったか。」


「うっせぇ…。
もう部活行ってくる!」


「麻里ちゃんのこと考えすぎてミスすんなよ〜。」



俺で遊びやがって…

そんな簡単にミスしねぇよ。



「琉夜しっかりしろ!」



なーんて思ってたのに心の乱れはプレーに出るみたいで怒られっぱなしだった。



「ったく、
今日は一体どうしたんだ?」


「プレーに身が入ってねぇし体調でも悪いのか?」


「いえ、大丈夫です。
すいません。」


「お前がちゃんとしてくれねぇと困るんだぞ。」


「明日からはもう大丈夫です。
今日はちょと…。」


「まぁたまにはこういうこともあるか。
明日からは気をつけてくれよ。」


「はい…。」



部活中にも麻里子のことが頭から離れない

というか麻里子とすることを意識しすぎてヤバい。



「はぁー。」


「琉夜どうしたんだ?」


「それがさ…。」



部活を見に来ていた佐玖に昨日兄貴に言われたことを全て話した。



「そりゃ緊張するよなぁ。
相手があの麻里ちゃんだししょうない。」


「もう朝から緊張しちまって…。
部活に集中できなくて先輩に怒られたよ。」


「でもこれから会うんだろ?
少しは落ち着かなきゃ麻里ちゃんに気づかれるぞ。」


「そうだな…。
シャワー浴びてさっぱりしてくる。」



部活でかいた汗とか心の焦りとか全部洗い流して家に帰った。





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