So long

□第11話
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「ん…。」


「おはよ、おチビ。」



朝目が覚めると目の前には麻里子がいた。



「麻里子…?」


「ふふっ、
寝ぼけてるの?」



優しく笑う彼女を見てたらなんだか顔が熱くなってきた。


きっとそれは昨日の行為のせい

顔を見れば見るほどあの光景がフラッシュバックして照れくさくなる。



「顔赤いよ?」


「な、なんでもねぇ!」


「夜したことでも思い出した?」


「…ーーっ//」


「可愛いねぇ〜
でもサッカーしか頭になかったおチビじゃ仕方ないか。」



逆になんで普通でいられるのかわからねぇ…

これが大人の余裕ってやつなのかっ?



「じゃあ篠田はそろそろ行くね。」


「もう行くのか?」


「7時だからね
おチビも早く行かないと朝練に遅れるよ。」



そう言って麻里子は部屋を出て行った。


つーか朝練に7時って…

ヤバ過ぎんだろぉぉ!!


とにかく用意するために1階に下りた。



「おはよりゅうちゃん♪」


「っはよ!」


「昨日は熱い夜だったかぁ琉夜〜?」


「あーうっせぇ!」


「てめぇ兄貴に向かってうっせぇだあ゛?
謝りやがれー!!」


「うっとおしいんだよ!俺には時間がねぇんだっ。」


「ちょっ、待てー!」


「行ってきますっ。」



兄貴との茶番を上手く交わして急いで家を出た。



「すいません遅れました!」


「琉夜遅刻だぞ!」


「すいません…。」


「やる気ねぇなら来なくていい。」


「やります!」


「それなら早くストレッチしてAチームに入れ。」


「はいっ!」



遅れて怒られたけどなんとかゲームには間に合った。



「琉夜!」


「OKっす!」



先輩からパスをもらいフェイントで相手をかわしシュート

俺のボールは綺麗にゴールに収まった。



「よっしゃ!」


「よくやった
あと10分でもう2点取るぞ。」


「2点じゃなくて3点取りますよ。」


「頼もしい奴だ…。」



結局この日は3点取って朝練は終了した。



「テスト週間に入るため今日から練習は無しだ。それとテスト明けに大会があるがテストで赤点を取った奴は出場させない!」


『えぇー!!』


「サッカーだけじゃなく勉強もできるのがうちのサッカー部だ
琉夜、
お前は絶対に赤点取るんじゃねぇぞ?」



「う、うっす…。」


「じゃあ解散!」



サッカーと勉強の両立なんて今まで考えたこと無かった。


中学の3年間だってサッカーだけやって勉強なんてしなかった。


それが急に赤点取るななんて無理だろ…。





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