So long

□第14話
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夏休みに入って夏大が終わった。


今まで厳しい練習してきたけど県大会の決勝で敗れ全国には行けなかった。


周りは凄いとか県大会行けただけいいとか言ってくるけど関係ない

優勝以外は何位取っても敗退したっなてことなんだ。


もっと頑張って次こそ絶対全国行って優勝する

そう意気込んでた最近俺の身体に異変が起きてきた。



「なんだ琉夜もうバテたのか?」


「いえ…まだまだ…行けます…。」


「何言ってんだ。
息切れしてるし足取りも覚束ない。
そんな状態でやられてもこっちが迷惑だ。」


「すいません…。」


「熱中症の恐れもあるから休んどけ。」


「はい…。」



最近部活やってるとすぐに息切れがする。


動悸も激しくなって胸が痛い

先輩とかは熱中症って言うけど多分違う

病状が悪化してるんだ。



「最近ずっと平気だったのにな…。」


「りゅう大丈夫?」


「もしかして病気が…。」



サッカー部の中で唯一病気のことを知ってる陽菜と敦子が駆け寄ってきた。



「かもな…。」


「最近大丈夫そうだったのに…。」


「夏大まで追い込んでたからもしかしたら悪化してるのかも…。」


「今日検診だから行ってくるよ。」



ある程度想定はしてた。


辞めろと言われてもサッカーを続けてる時点で悪化はしてくだろう

けどあと5年だった寿命がどれだけ削られてるのかは考えるのが怖い。



「…陽菜ついてこうか?」


「いいよ、1人で行ける。」


「りゅう…。」


「敦子絶対麻里子にこのこと言うなよ。」


「うん…。」



麻里子にだけはどんなことがあっても知らせるわけにはいかない

あいつを悲しませたくはないから…。





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