So long
□第19話
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篠田side
「ねぇ麻里子。」
「ん〜?」
「麻里子ってりゅうちゃんのことどう思ってるの?」
久しぶりに陽菜の家でお茶してたらいきなりこんなことを聞かれた。
「どうって、
好きじゃなかったら付き合ってないでしょ。」
「それはそうだけどー
麻里子りゅうちゃんと付き合いたての頃なんて言ったか覚えてる?」
「あーあの頃はね…。」
あの時の篠田は今思い返してもおチビに対する気持ちは酷かったと思う
あの時も確か陽菜に同じようなこと聞かれたんだっけ。
・・・
・・
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「麻里子なんでりゅうちゃんと付き合ったの?」
「え?」
「今まで年上の人としか付き合わなかったでしょ?
それに告白された前の日まで彼氏いたじゃん。」
「だっておチビ可愛いかったんだもん
恋は突然っていうでしょ?」
「恋してないくせに。」
あーあ、睨まれちゃった。
まぁ陽菜に言われた通りおチビに恋なんてしてない
見た目は悪くないし告白してる様子見てたら可愛いくなってきちゃって成り行きで返事しただけ
優斗には悪いけど篠田付き合うならやっぱり年上がいいし?
ちょうど彼氏と別れたばっかだったからたまには年下とも付き合ってみようかな〜なんて
これを陽菜に言ったらめちゃくちゃ怒られた。
「麻里子最低。」
「まぁまぁ
付き合う理由なんて人それぞれでしょ?
それにこれから好きになるかもしれないじゃん?」
「思ってもないことを…
これりゅうちゃん聞いたら絶対号泣するよ。」
・・・
・・
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なんて前は思ってたんだけどまさか本当におチビを好きになっちゃうなんて
恋は盲目なんてよく言ったもんだ。
「いつから好きになったの?」
「気づいたらかな〜
遊びのはずだったのにいつの間にか本当に好きになってた。」
でも強いて言えばおチビが篠田のポーカーフェイスを見破り始めてきた3ヶ月目からかもしれない
その時からだんだん可愛いだけの印象だったおチビがカッコよく見えてきて…
サッカーをする彼にドキドキしたり敦子と一緒にいるのを見るとモヤモヤしたり
色んな思いを抱くようになってったんだよねぇ。
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