So long

□第21話
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優斗side


「なぁ兄貴。」


「ん?」


「兄貴と陽菜って結婚しねぇの?」



ゲホッゴホッゴホッ



今日は陽菜が来ていない日

俺が作った飯を2人で食べてたら突然そんなことを聞かれ

驚いて食べ物が変なところに入りむせてしまった。



「な、なんだよいきなりっ。」


「だってもう付き合って長いんだろ?」


「高校の時からだから…
6年くらいか。」


「22と24だし
そんぐらい付き合ってたらそろそろ結婚って話になんねぇの?」


「ならねぇよ
俺も陽菜も今大事な時期だしな。」



そういう話をしないのは本当だけど考えてないわけじゃない

長いこと付き合って安定期に入ってるから話題には登らないけど

今年大学卒業したらプロポーズしようとは思ってる。



「つーかなんでいきなりそんなこと聞いてきたんだ?」


「だって陽菜ほとんどうちで過ごしてるだろ?
週に1.2回くらいしか帰らないなら一緒に住んだ方が良くね?」


「まぁなぁ
家賃ももったいねぇし…。」


「結婚が無理なら同棲したらいいじゃん
まぁもうすでに半同棲してるけど。」


「琉夜はいいのか?
陽菜がうちに住んでも。」


「嫌ならとっくの昔に言ってるよ
つーか今更だろそんな質問。」



琉夜のいう通り半同棲してかれこれ3年は経つ

今更弟にこんなこと質問するもの変だし陽菜も待ってんのかな…。



「お前麻里ちゃん通して陽菜に聞いてみてくんねぇか?」


「何を?」


「俺とのことどう考えてんのかとか…。」


「ははーん…
兄貴ビビってんだろ。」


「な、なににだよ…。」


「陽菜に結婚の話しして全く反応なかったら怖いからこうやって手回すんだろ?」


「お、俺がそんなことでビビる訳ねぇだろうが!
明日にでも聞いてやるよ!」



箸を俺に向けニヤつく琉夜にムカついてつい思ってもないことを言ってしまった。



「言ったな?
じゃあ明日陽菜がなんて言ったか楽しみにしてるよ
ごちそうさま。」



そう言って一足先に部屋へと戻っていった。



「はぁ…
とんでもねぇこと言っちまったな…。」



本音言うと少しだけビビってる

話したらそんなこと考えてなかったとか言われるんじゃないかとか…

嫌な返事が返ってくるのが怖い

でも弟にあそこまで発破かけられちゃ俺も後には引けない。



「よし、気合い入れてくかっ。」





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