family

□3姉弟
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優「ただいま〜。」


『パパおかえり!』



仕事が終わって家に帰れば玄関で元気娘2人が出迎えてくれた。



優「あれ、陽は?」


優奈「ほんよんでたよ。」


紅音「ママはごはんつくってる。」



リビングに行けばエプロン姿の女神がいた。



陽菜「あっ、
優ちゃんおかえり〜。」


優「ただいま陽菜ぁぁ!陽パパ帰ってきたぞ?」


陽希「おかえりなたい…。」


優「ただいまっ。
よしご飯の前に風呂入るぞー!」


『おおーっ!』



6年経って俺と陽菜の間には3人の子どもが生まれた。


俺に似て1番の元気者長女5歳の優奈

どうしても陽菜が憐音の字を入れたいって言って仕方なく「音」の字を入れた次女4歳の紅音

そして静かで大人しい長男2歳の陽希

子どもたちが生まれてから俺は暇しない。


もちろん陽菜と2人っきりの時も暇しなかったけど

今は子育てができて凄く嬉しい。



優奈「パパみてアフロ!」


紅音「おひげもできた!」


優「じゃあ俺は泡パンツだっ!」


『アハハハハッ!!』



俺の仕事は子どもたちを風呂に入れること

子育ては2人で分担してやろうって最初に決めたんだ。


でも俺と入ってくれるのは優奈と紅音で陽は入ってくれない

あいつはいつも食後に俺が食器洗いしてる時陽菜と入ってる

いつも思うがなんて羨ましいやつなんだ。


まぁ娘2人が一緒に入ってくれるのは今の内だから嬉しいけど…

俺だって陽菜と2人で風呂に入りたい!



優「よしそろそろ出るか。」


優奈「おわりになにかやって?」


紅音「パパのあわのげいみたい!」


優「しょうがねぇなぁ
じゃあ最後にとっておきのやってやる。
泡のおっぱ―」


陽菜「…優ちゃん?」


優「あっ…。」


陽菜「2人に変なこと教えないで。」


優「はい…。」



最後に今日1番の泡芸を披露するとこだったのに

今度はバレないようにやろっと。


お湯に10秒浸かって出れば美味そうな料理がテーブルの上に乗せられていた。



優「今日も美味そうだっ。」


『いただきます!』


優「優奈も紅音もやっと覚えたな。」


優奈「うん!」


紅音「だっておひるのときにみんなでするもん!」


陽希「…いたぁきます。」


陽菜「陽くんもよく言えました。」




食事の時間もこんなに賑やかになるなんてさ

家族がいるって幸せなんだってつくづく思う。



紅音「ゆうなちゃんそれあかねの!」


優奈「2コあるんだから1コくらいいいじゃん!」


紅音「ママゆうなちゃんがーっ!」


陽菜「じゃあパパのあげる。」


優「え!?」


紅音「やったぁ!」



そう言って唐揚げが1つ俺の皿から消えた。



優「陽菜ぁー…。」


陽菜「ごめんね優ちゃん。」



おかずが取られることは増えたけどこれも子どもがいなきゃ味わえない

そう自分に言い聞かせて我慢してる

チーズが出るときは絶対にやらねぇけどなっ。





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