family
□恥ずかしくて
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少し前女子だけで集まったときこんな話題になった。
『子供が産まれてから夜はどうしてるのか』
玲奈のとこは隙見て俐空が襲ってくるらしいし陽菜のとこは子供が雰囲気を察知して家を出てくんだって
ゆきりんのとこは子供が家にいないときに密かにしてるみたい。
けどうちは正直友斗が産まれてから１回もしたことがない
才我は昔から体の関係だけが欲しいんじゃないとは言ってだけどいいのかな…
本当は我慢させてるんじゃないかって不安になってくる。
子供がいなくて2人きりの時だってあったけどせいぜいキス止まり
もしかして浮気相手がいるんじゃない…？
なんて才我に限ってそれはないか。
「ともそんなに魅力ないかな…。」
あまりにも求められないと自分に魅力がないんじゃないかって不安になる
今日友斗泊まりに行ってるし夜誘ってみようかな
…って考えてたらいつの間にか夜になっていた。
「ふわぁ〜
そろそろ寝ようかな….
ともちんはまだ起きてるの？」
「あのっ、さ、才我っ」
「どうしたの？」
「いまから…なんだけど…」
「なに？」
「ふ、2人きり…だし…」
「ん？」
「その…えっと…」
「何かしたいことでもあるの？」
こっちが恥ずかしさと戦いながら一生懸命誘おうとしてるのに本人は全く気づいてない
そんな才我にだんだん腹が立ってきた。
「やっぱりなんでもない
さっさと寝れば？」
「どうしたの？
ともちん何か言いたかったんじゃ…」
「なんでもないって言ってるでしょ？
バカゴリラ！」
「ちょっ、ともちん！？」
驚く才我を寝室に追いやって勢いよく扉を閉めた。
そしてリビングのソファーに座って自分のしたことに嫌気が指す。
「はぁー
またやっちゃった…。」
いつもこう
才我はなに１つ悪くないのにいつも意地を張って本音が言えない
今回は特に自分から誘うなんて恥ずかしくてできるわけない
口が裂けても玲奈達みたいにシたいなんて言えない…
でも普通あそこまで言ったら気づくでしょ
才我が鈍感過ぎて困る。
「友のバカ。」
でも1番バカなのは自分
こんなことも言えないなんて本当バカ…。
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