family

□困った義妹1
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珠理奈「こんにちはー!」



彼女はまた嵐のようにやってきた。



玲奈「珠理奈いきなりどうしたの!?」


珠理奈「義兄ちゃんに会いたくて来ちゃった♪」


玲奈「来ちゃったって…
あー!また俐空にくっ付いて!」



突然来たかと思えばいきなり俺の腕に絡みつき密着してくる

それを必死に剥がそうと玲奈が奮闘する姿を子供たちは呆然と見つめていた。



華憐「このお姉ちゃんだぁれ?」


俐空「玲奈の妹の珠理奈
華憐たちのおばさんだな。」


蒼空「珠理奈おばさん?」


珠理奈「お姉ちゃんって呼んでね?」


玲奈「いいから早く離れて!」


珠理奈「もう、しょうがないなぁ。」



玲奈のうるささに観念したのか珠理奈が俺の腕から離れた。


するとすかさず涙目になった彼女が抱きついてきた。



俐空「相変わらずだなお前ら姉妹は。」


玲奈「だって…。」


俐空「そんで珠理奈は何しにきたんだ?」


珠理奈「あ、そうそう
俐空さん私とデートしてください!」



玲奈を慰めながら聞いたらこいつはまたとんでもないことを言い出した。



『………はぁ?』


珠理奈「だって結婚しちゃったらさすがの私もアタックするわけにはいかないでしょ?
だからせめてデートしてください!」


俐空「あのなぁ…。」



真っ直ぐな目で見られ飽きれて物も言えない

隣を見ると玲奈が俯きながらワナワナ震えている

これは相当キテるな…。



蒼空「パパお姉ちゃんとデートするの?」


俐空「いや、あのな?」


華憐「だめー!華憐が先だもん!
そのあとだったらいいよ?」


珠理奈「ほんと?
ありがとう♪」


玲奈「だ、だ、だ……。」



あーあ、来るぞこりゃ。



玲奈「ダメに決まってるでしょー!!」



ほら来た…

玲奈は俺が今まで一緒にいて1番じゃないかって思うくらいの大声で叫んだ。




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