family

□困った義妹2
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「全くお前は…
玲奈泣かせるなよ。」


「えへへっ
だって俐空さんとデートしたかったんだもーん。」


「だもーんて…はぁ…。」



そういってため息をつきながらもデートしてくれる俐空さんはやっぱり優しい

お姉ちゃんのを宥めてまで来てくれるとは思ってなかった。



「それでどこ行くんだ?」


「そうですねぇ…。」


「デートしたいって言ったわりには何にも考えてなかったのか?」


「だってダメ元で言っただけだから
お姉ちゃんが嫉妬するのはわかってたし。」


「なんだそれ
じゃあ無理に来なくてよかったじゃん。」


「今から帰るのは無しですよ?」


「はいはい。」


「私見たい映画があるんです
それ見に行きましょう!」



私はそう言って俐空さんの腕に抱きついた。



「おいおい…。」


「デートなんですからいいですよね?」


「はぁ…わかったよ…
行くって決めたのは俺だし珠理奈のデートに付き合うよ。」


「やったぁ!」



大型デパートに着くと休日とあってすごい人混み

俐空さん憐音ってバレないのかな?

今までバレなかったのか不思議でしょうがない。



「ん?どうかした?」


「前から思ってたんですけど正体バレないんですか?
いつも変装とかしてないですけど。」


「まぁバレてもそれはそれでいいかなって
家まで突き止められたり付いて来たりしたら困るけど
普通に街中で声かけられる分には別にいいよ。」



まぁ確かに国民的アイドルで人気絶好調の憐音が普通にデパート歩いて

しかも家が普通のアパートの一室だなんて誰も思わないよね

バレたら週刊誌一冊できるくらいのネタをこの人は持ってると思う。




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