family

□息子との時間
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今日はサラリーマンにとって至福の日曜日

この日だけはともちんも俺を起こさず寝かせてくれる

今日も昼過ぎまで寝てるつもりだった。



「俐空にりんちゃんは渡さないからなぁぁぁ!!!」



この声が外から聞こえて来るまでは…。



「うるせぇな…
なんなんだよ今の声は…。」


「朔夜が叫んでるみたい。」



休みを妨害されて不機嫌に起きると寝室にともちんがやってきた。



「ったく…
あいつは人の睡眠邪魔しやがって…。」


「起きたならお昼食べる?」


「いやコーヒーだけでいいよ…
あとで食べるから冷蔵庫にでも入れといて。」


「わかった
でも機嫌直してから出て来てね。」



そう言い俺の頬にキスをして何事もないように出ていった

可愛い嫁にこんなことされたら機嫌なんてすぐ直る

ともちんの策略にすっかりハマった俺は上機嫌でベッドから出た。



「おはよ!」


「おはよー
父さん起きたばっかなのに元気だね。」


「まぁな
友斗は珍しく家にいるじゃないか
今日は遊びに行かないのか?」


「蒼空と遊ぶ約束してたんだけどなくなった。」


「なんかあったのか?」


「珠理奈が泊まりに来てるから遊んでもらうみたいだよ。」



通りで昨日玲奈の機嫌が悪かったわけだ

姉妹でありながらも2人はライバルも同然だからな

玲奈といい珠理奈といいゆきりんといい

綺麗な女性ばっかにモテて羨ましいやつだ。



「じゃあ父さんと遊ぶか?」


「父さんと?」


「才我が友斗と遊ぶなんて珍しいね。」


「いつもは友斗が遊びに行ってるから誘わないだけだよ
どうする?」


「いいよたまには。」


「じゃあ飯食べたら公園でも行くか。」


「うん。」



あまり感情を表に出したりしないやつだけど今は嬉しそうなのがわかる

よかった断られなくて…。



「ともちんはどうする?」


「2人がいないうちに掃除とかしちゃいたいから気にしなくていいよ。」



そう言う彼女の言葉に甘えて俺たちはご飯を食べ終え外に出た。




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