family

□彼女にとって…
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最近玲奈はあまり抱かせてくれない

抱かせてくれる時といえば彼女が嫉妬した時だけ

前はドラマに、この前は珠理奈に

それ以外はそういう雰囲気に持ってこうとすると逃げられる。


今だって子供たちが寝て2人きりだったから玲奈を抱き寄せて

キスしてから首筋に顔を持っていくと…。



「トイレ行ってくるね。」



って言われて逃げられた。


なんでなのかわけがわからない

俺は彼女が目の前にいるのに1人でする日々をなぜ送らなきゃいけないんだ

まだ24と26だぜ?

落ち着くには早すぎるだろ…。



「どうしたの?」


「なぁ玲奈…
玲奈はもう俺を父親としか見てくれないのか?」



俺は戻ってきた玲奈の手を掴んでそう言った。



「え?」


「なんで俺がヤろうとすると逃げるんだよ…
俺は今でも玲奈を母親としてだけじゃなくて恋人として見てる
本当なら昔みたいに毎日でもイチャイチャしたいしヤりたい
玲奈はもう違うのか…?」


「俐空…。」



俺相当不安そうな顔してたのかな

玲奈は俺の頬を両手で優しく包んで微笑みながら膝の上に乗ってきた。



「そんなことないよ
私だって俐空をちゃんと旦那さんとして見てる
今は子供たちがいるから昔みたいにはいかないけど…
ちゃんとイチャイチャしたいって思ってるよ。」


「玲奈…。」


「それに何回か1人でしてるの見かけたことあって…
私じゃなくても満足できてると思ってたの。」


「そんなことない…。」



俺は玲奈の腰を抱き寄せて胸に顔を埋めた。



「1人でヤったって満足なんかできない…
俺は玲奈とじゃなきゃ無理だよ…。」


「そっか、ごめんね。」


「謝るなら今からしよ?」


「い、今から?」


「…だめ?」



玲奈を見上げ眉を下げならがそういうと黙って首を横に振った。




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