family

□世話のかかる弟
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優「あいつ一体なんの話なんだろうな?」


朔夜「玲奈に浮気がバレたとか?」


才我「なに!
あいつそんなことしてたのか?」


朔夜「冗談だよ。」



今日俺たちは俐空に呼ばれある居酒屋に集められた。


なんでも家じゃできない話らしく女の子たちにも聞かれるわけにはいかないらしい

まぁ呼び出した張本人はまだ来てないんだけど。



才我「それにしてもこの居酒屋雰囲気いいよな。」


朔夜「全席個室で本当の隠れ居酒屋って感じ。」


優「メンバーとよく来る店なんだと
今日は俐空が奢ってくれるらしいぞ。」


朔夜「じゃあ遠慮なくどんどん頼んじゃおう!」



こうして3人で呑み始めていたら1時間後ようやく俐空がやってきた。



俐空「わりぃ!
仕事が長引いて遅くなったっ。」


朔夜「やっと来たー。」


才我「ったく
呼び出した本人が遅刻とわな。」


優「けど仕事なら仕方ないさ。」


朔夜「とりあえず乾杯しよー!」


俐空「そうだな。」



『おつかれー!』



改めてグラスを合わせ乾杯をする

4人でこうして酒を呑むなんて俺たちも大人になったなぁ。



才我「それで話ってなんだ?」


優「嫁たちに話せないことって…。」


朔夜「週刊誌にでも載るの?」


俐空「俺重要なことに気がついたんだ…。」


才我「…なんだ?」


俐空「俺…まだプロポーズしてねぇ…。」


『………は?』


俐空「だから玲奈にプロポーズしてねぇんだよっ!」


『おまっ、ちょ、はぁ〜!?』



予想のはるか斜めをいく言葉に俺たちは呆れるしかなかった。


式も上げて子供もいるくせにまさかプロポーズしてないだなんて

誰一人思ってもなかったし予想すらできなかった。


才我「お前というやつは…。」


優「プロポーズしてなかったのか!?」


朔夜「どうやって結婚したの?」


俐空「子供が先にできたから成り行きで…
育てなきゃいけないしとりあえず卒業したら結婚しよっかって…。」


才我「とりあえずって…。」


朔夜「とりあえずご飯と同じノリじゃん。」


俐空「玲奈もそうだねって感じだった気がする…。」



一応プロポーズなんだろうけどこの場合はどうなんだろうな〜

俺が同じこと陽菜にしたらビンタ食らうのは目に見えてる

まぁあの時テンパってたし色々忙しかったんだろうけどまさかこんなことになってるとは…。





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