ヤンキーの俺と清楚な彼女2

□喧嘩
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「ん〜。」



仲間との喧嘩ならほおっておくが彼女との喧嘩はそのままにできねぇ

それくらいは俺にもわかる。


でもどうすりゃいいんだ

あとを追いかけたとしてもなにを話せばいい…

何を謝ったらいいんだよっ。



「どうすっかなぁ…。」


「あれ?
蓮こんなところでどうしたの?」


「姉ちゃん…。」



道の真ん中で悩んでいると下校中の姉ちゃんに会った。



「なにかあった?」


「ちょっと喧嘩しちまってさ。」


「玲奈ちゃんと?」


「うん。」


「なにがあったの?」



俺はさっきあったことを全て姉ちゃんに話した。



「そういうことね…。」


「俺どうしたらいいんだ?」


「1番いいのは玲奈ちゃんのあとを追いかけて謝ること。」


「俺が悪いのか?」


「仲直りしたくないの?」


「してぇけど…。」



謝ることが大嫌いな俺

例え相手が玲奈だとしても悪くもねぇのに謝るのはなんかなぁ。



「けど私は玲奈ちゃんの気持ちわかるよ。」


「なんで?」


「1ヶ月の間なんの連絡もなくて久し振りに会ったら彼氏は大怪我
少し良くなったと思えば自分より仲間
寂しくもなるよ。」


「だって…。」



玲奈も大切だけど俺は仲間だって大切なんだ。



「黒龍ではみんなの蓮だけど玲奈ちゃんにしてみればたった1人の彼氏なんだよ?」


「……。」


「特別扱いじゃなくても会えなかった分一緒にいたいと思うのは当たり前だと思うけどな。」


「んなこと言われても。」


「蓮が喧嘩で忙しかった1ヶ月
玲奈ちゃんにとっては辛い1ヶ月だった
そこでもう違いは出てるの。」


「不安と寂しさ…。」


「そう
玲奈ちゃんはその2つに心を支配されてたんだから。」


「俺が思ってる以上に玲奈は寂しかったのか…。」



さりげなく袖を掴んでたりしてたのも全部合図だったんだ。


寂しいって訴えかけてたのにわかってやれなかった…。



「俺はダメな彼氏だな…。」


「何回失敗してもいいのちゃんと仲直りできればね。」


「うん。」


「玲奈ちゃんのとこ行っておいで。」


「ありがとう姉ちゃん。」



姉ちゃんに礼を言って玲奈の家に向かった。





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