ヤンキーの俺と清楚な彼女2

□綾の意志を継ぐ者
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蓮「つーことで
今日から黒龍に入る綾の娘の日向だ。」


「綾さんの娘!?」


日向「よろしくお願いします!」


藍「まさか綾さんに娘がいたとはねぇ。」


馨「綾に子どもがいたなんて誰も知らなかった…娘って本当なのか?」


蓮「日向は俺が綾と2人で撮った写真を持ってたんだ。
俺が黒龍の蓮ってことも知ってたし
まず間違いねぇだろ。」


「けど確かに似てる。」


「目とかそっくりだ。」



まじまじと仲間が日向を囲い見始める

怖くなったのか俺の後ろに隠れた。



蓮「おいおい
あんまりチビいじめんなよ?」


「はーいっ。」


「それにしても総長好かれてますね!」


蓮「あぁ?」


藍「確かに…。」


馨「服掴んで離さねぇもんな。」


日向「蓮〜っ…。」


蓮「はぁ…。」



頭を撫でて囲ってた奴らを睨みつける

俺の睨みに仲間の動きが止まった。



蓮「いじめんなって言っただろうが…。」


『す、すいません…。』


蓮「黒龍には俺の次に総長になる奴が決まってなかったよな。」


「はい
蓮さん結構迷ってましたから。」


馨「もしかして日向を?」


蓮「あぁ
日向は綾の娘だし同じ瞳をしてる
こいつなら良い総長になれるはずだ。」


日向「蓮?」


蓮「俺は日向を49代目総長として育てる
異論はあるか?」



まぁ異論があったところで俺の意志はかわらねぇけど

一応全員に話しとくのはわかっといてほしいからだ。



藍「私はないよ。」


「藍さん…。」


藍「蓮の言うことに私は従うだけだから。」


馨「俺もだ。」


「俺たちが意見することはありません。」


蓮「わかった
ただ1つだけお前らに言っておく。」


「なんですか?」


蓮「日向を泣かしたら許さねぇからな…。」


『は、はい!』



こうやって釘刺しとかねぇとすぐ忘れるからなこいつら…。



藍「けど泣かしたら許さないなんて
蓮日向が大切?」


蓮「綾の娘だからな…
似てるんだよこいつは。」


馨「だがこれから日向は辛い思いするぞ?
総長になることがどんなことか
お前が一番知ってるはずだ。」


蓮「だからさ
日向には母親を越えてもらわなきゃならねぇ。」


日向「蓮この人たち誰?」



噂をすればなんとやら

仲間たちのところを脱け出してやってきた。




蓮「副総長の馨と藍だ。」


馨「よろしくな。」


藍「何かあったら言ってね。」


日向「はい!」


蓮「ちなみにこいつら付き合ってんだぜ?」


日向「へぇ〜。」


藍「ちょっと蓮!」


馨「そこまで言う必要ねぇだろ!」


蓮「良いじゃねぇかよ
大切な人が近くにいるってことはいいことだぜ?」


『そういうもんかなぁ…。』





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