ヤンキーの俺と清楚な彼女2

□綾の面影
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日向「はあぁぁ!」


蓮「いいじゃねぇか。」



前よりも鋭くなってやがる

それに一発が重い…。



蓮「だがまだ甘いな。」


日向「うっ…。」



拳を受け流し腹に蹴りを食らわすと少し引いた。



蓮「藍!
攻撃は良くなっても防御はまだまだなってねぇぞ。」


藍「1週間じゃ時間が限られてるからしょうがないでしょ。」



限られてもいるが作ろうと思えばいくらでも作れる

藍の女の甘さが出たな。



日向「うらぁ!」


蓮「くっ…
攻撃はムラがありすぎるぞ。」



若干馨の力任せなところが出ちまってる

これじゃ持久戦には向かねぇ

攻撃が多い分下手したら今日中にバテちまうぞ?



馨「なかなかのもんだろ!」


蓮「お前の力任せなとこ直せっつっただろうが!」


馨「あぁ?」


蓮「指導者が悪いせいで日向も悪い部分がある!」


馨「ちっ…。」



儀式が終わって落ち着いたらまた1からやり直しだ。



蓮「日向一生懸命だな。」


日向「だって勝ちたいから!」


蓮「これは戦争じゃねぇ黒龍に入る為の儀式だ!勝たなきゃいけないものだとしても楽しさを忘れるな。」


日向「楽しさ…っ…。」


蓮「かといって考えてばっかだとボコボコにすんぞっ。」



喧嘩して拳を交あわせれば相手の心の内がわかる

勝つことしか頭にない必死な今の日向じゃ余計勝てない

喧嘩中でも考えなきゃいけないことはたくさんあんだよ。



馨「ここまで!
続きは明日の午前8時から。」



結局この日は俺に一発も当てられず休憩に入った。



日向「はぁ…はぁ…はぁ…」


蓮「ゆっくり休んどけ
こっから先体力持たねぇからな。」


日向「はい…。」



昔の俺みたいに日向の体はボロボロ

体力的にもキツいだろうし精神的にもくる

どうやって勝てばいいのか考えれば眠れない

休憩は体力を回復することだけ考えねぇと大変なことになるからな

勝つ術は喧嘩の中で見出すものだ。



馨「厳しいな。」


蓮「甘い方さ
綾は全く手加減なかったから。」


藍「蓮ボッコボコだったもんね。」


蓮「うるせぇ…
お前らももっと自分の喧嘩のやり方見直しとけよ。」


馨「へいへい。」



俺も日向に負けないように体力温存しとこ。





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