ヤンキーの俺と清楚な彼女2

□久々のデート
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蓮「着いたぜ。」


玲奈「うわぁ〜…綺麗…。」



階段の上にあるのはちょっとした高台

ここから見える夜の街はイルミネーションみたいに綺麗なんだ。



玲奈「よくこんな場所見つけたね。」


蓮「綾に連れてきてもらってたんだ
喧嘩がなくて暇な時とかよ。」


玲奈「綾さんって物知りだったんだね。」


蓮「そうかもな。」



手すりに手を着く玲奈を後ろから同じ用な形をして立ち景色を見つめる

俺が知ってることはほぼ綾に教えてもらったこと

黒龍もバイクも女もこの景色も全部

あいつがいなかったら俺は世間知らずのガキだ。



玲奈「蓮。」


蓮「ん?」


玲奈「こうやってデートするの久しぶりだね。」


蓮「行き先いつも決めてたからな。」


玲奈「そうじゃなくてデート。」


蓮「え?」


玲奈「蓮が喧嘩してから全然デートしなかったもん
私服なんて全くだし学校帰りだって…。」


蓮「玲奈…。」


玲奈「私もっと蓮といたいよ…。」



そう言って振り返ってきた彼女の頬を撫でる

見つめ合えば自然と2人の唇が重なった。



蓮「俺玲奈と過ごすこういう時間が好きだ。」


玲奈「私も蓮といる時間が好き。」


蓮「今度家行ったらこの前の続きしていい?」


玲奈「この前って?」


蓮「弟が下にいたときだよ。」


玲奈「うん…//」



途端に顔を赤らめて答える玲奈が可愛い

本当ならここで犯したいくらいなんだけどな。



玲奈「もう少しだけこうしてていい…?」


蓮「好きなだけしてろよ。」



胸の中にいる彼女には逆らえない

可愛すぎて反論する気が失せてくる。


でもこのままここにいるわけにもいかねぇし

玲奈が晩飯作らなきゃいけないらしく帰ることにした。



蓮「玲奈がいつも作ってるのか?」


玲奈「ううん
お母さんが遅くなる日だけ。」


蓮「大変なんだな。」


玲奈「あんまり遅くなると珠璃もうるさいから。」



腹減らして部活帰ってきたらすぐ食いたいもんな

玲奈の料理美味いし弟が羨ましいぜ。



「あれ?玲奈?」


玲奈「お母さん今日早かったの?」


蓮「お母さん!?」



やべっ…隠れねぇとっ…

俺は玲奈の母親が近づいてくる前に近くの茂みに隠れた。



「今一緒にいたのは?」


玲奈「彼氏の蓮だよ。」



「…いないけど?」


玲奈「あれ…?
いなくなっちゃった…。」



ぜってぇバレるわけにはいかない

娘の彼氏がヤンキーだなんてバレたら…。



「まぁいいわ
晩御飯すぐに作るから早く帰ってらっしゃい。」


玲奈「うん。」



足音が遠ざかりると俺は辺りを警戒しながら茂みを出た。



蓮「行ったか…。」


玲奈「なんで隠れたの?お母さんに蓮会わせたかったのに…。」


蓮「清楚で真面目な娘がヤンキーといる現場見たらどうなると思う!
引き離すに決まってんだろ?」


玲奈「真面目とかヤンキーとか関係ないじゃん!」


蓮「玲奈はわかってない人によっちゃそれを許さない親もいるんだ!」



バレたら必ず俺と玲奈を離しに来る

それはもう目に見えてるんだ

だから俺は玲奈の両親に会うわけにはいかない。



玲奈「蓮最近そればっかり…。」


蓮「え?」


玲奈「私はヤンキーの蓮じゃなくて彼氏の蓮を見せたいの。」


蓮「…同じことさ。」


玲奈「ばか…。
カバンありがとう、おやすみ。」



すっげぇ不服そうに彼女は家の中に入ってた。


けど俺は玲奈と会えなくなるのが怖いんだ…

ヤンキーと真面目が付き合っちゃいけないって思ってるから会えない

自分で思ってるからこそムリなんだ…。





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