ヤンキーの俺と清楚な彼女2

□変わらない君
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俺は何も言わず玲奈の唇に自分の唇を重ねた。


震える唇からも不安が伝わってくる。


俺のしてることは嫌われる行為じゃなくただ玲奈を不安にさせてるだけなのかもしれない。



玲奈「蓮…。」


蓮「帰ろ、家まで送るよ。」


玲奈の問いには答えられなかった。


だって不安で押し潰れそうなのは俺の方だから。


手を繋いで俺の家から玲奈の家までのこの道のり

明日にはもしかしたらもうないかもしれない。


俺たちがいつまでも別れなかったら痺れを切らした親が強制的に離したっておかしくはないんだ。


そう思うと繋いだ手に勝手に力が入る。



玲奈「蓮の不安って私には話せない?」


蓮「え?」


玲奈「蓮はいつでも自信に満ち溢れてたのに、
今は私といるといつもそんな感じ。」


蓮「俺は玲奈といるといつだって不安だれよ。」


玲奈「どうして?」


蓮「玲奈が可愛すぎるから取られないか不安。
まぁ上げる気は毛頭ねぇけど。」


玲奈「いつもそうやって笑って?
私頑張ってお母さんたち説得するから。
ヤンキーでも蓮はこんなにも素敵なんだって。」


蓮「わかった。」



俺はそう言って玲奈の家の前で思いっきり彼女を抱きしめた。


これから離されるんだなーとか合わせないとか言われるんだろなって思いながら。


俺より玲奈の方が肝座ってるよ

親の前に俺は従うしかなかったのに玲奈は説得するだなんて…

どんだけ嫌がらせしても変わらねぇんだから。



蓮「キスしていい?」


玲奈「うん……んっ…//」



俺は玲奈が答えてすぐに唇を重ねた。


気持ちを確かめるように俺の気持ちが伝わるように

深く激しく彼女を抱きしめながら熱いキスをした。



玲奈「…っ……はぁ…れっ…ん……。」


蓮「玲奈…。」


玲奈「好き…。」



少し唇を放せばそんな言葉が返ってくる。


俺たちは部活帰りの弟に赤面しながら
声をかけられるまで、

人が通らない裏道でキスをし続けた。





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