ヤンキーの俺と清楚な彼女2

□取り戻した時間
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「あれ、玲奈いない?」



冴江ちゃんとほのぼのしながら話してると玲奈ちゃんを迎えに来た蓮が入ってきた。



「姉ちゃん玲奈見なかった?」


「玲奈ちゃんなら授業終わってすぐ教室出てったよ?」


「入れ違いになっちまったのかな…。」



なんかこういうのも久しぶり

私と冴江ちゃんしかいない教室に蓮が玲奈ちゃんを迎えに来る

2.3ヶ月ぐらいなかったからかな。



「もう蓮俺とりんちゃんのイチャイチャタイムをじゃますんなよー!」


「知るかよそんなの。
お前いつでもどこでもイチャイチャしてんじゃねーか。」



もう…素直じゃないんだから。


私と2人の時は蓮のこと心配して優しくするなんて言ってるのに

いざ蓮が来ると邪魔するなって蓮を遠ざけようとする

まぁそう言われても動じないってわかってるからだと思うけど。



「あ、姉ちゃん今日晩飯何がいい?」


「ん〜どうしよっかなぁ。
蓮の食べたいものでいいよ。」


「おっけ。」


私に対しても優しい顔するようになってなんだか嬉しい。



「どうかした?」



思わずジッと見つめてしまうと首を傾げてそう言われてしまった。



「なんでもないよ。」


「なんか姉ちゃんの顔見んの久しぶりな気がする。」


「蓮家に帰ってこなかったからでしょ?」


「あ、そっか。」


「俺を目の前にしてりんちゃんと2人の空気だすなぁ!」


いつもみたいに私と蓮のやり取りを見て冴江ちゃんが蓮に怒りに行く。



「だからいい加減弟に嫉妬すんのやめろ!」



このやり取り見るとなんか前の時間が戻って来た気がするなぁ…。


私はこの時間が意外と好きなのかもしれない。





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