トライアングル

□第2章
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「そろそろいい?」


優「すいません。
今行きます!」




体育館に戻りコートの中央へ立つ。




優「よろしくお願いします!」


「本気で行くからね。」




先輩は乙輝くらいの身長

バスケをするにはあまりにも不利…


けどこれを有利に変えることだってできるはず。




「始め!」




先にゴールにシュートした方が勝ちの1本勝負


私と先輩の勝負はその場にいた全員の注目を集めた。




「先輩が勝つに決まってるでしょ。」


「あの子が勝つなんてありえない。」


「乙輝はどうして庇うの?」




回りからそんな声が聞こえてくる。


でも私は気にしない

乙輝が信じてくれてるんだから。




優「いきます…。」




そこからは一瞬のように感じた。




「うそ…。」


「あの速さなに…。」


乙「さすがっ。」




気づいたときには勝負は終わってた。


ハーフから始まった1対1


最初からトップスピードで向かって行って

両手を交互に使い惑わしカットしに来たとこをフェイントをかけた。


ギリギリで抜いてそのままレイアップでシュートを決めた。




「大島優子ちゃんだったよね。」


優「はい。」


「あなたの入部を認めるわ。」


優「あ、ありがとうございます!」


乙「よかったな。」


優「やったよ乙輝!」




嬉しくて思わず乙輝に抱きついたら頭を撫でてくれた。




乙「おめでとう。」


優「乙輝がいなかったら私きっと勝負もできなかった…。
本当にありがとう。」


乙「じゃあ次は俺の応援してよ。」


優「応援?」


乙「今日俺も入部テストなんだ。」


優「え!
それなのに来てくれたの?」


乙「まぁな。」


優「もちろん応援するよっ。
早くいこ!」




すぐに乙輝の手を引っ張ってグラウンドに出た。


私のせいで遅刻したら大変だもんっ。





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