トライアングル

□第3章
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優「2人ともお待たせ!」


リク「遅かったな。」


敦「部活長引いてたの?」


優「まぁね。
でも乙輝が先輩と長話しててさぁ。」


乙「寄るところの場所聞いてたんだよ。」




誰のために聞いてやってると思ってんだ


俺はみんなが好きそうなとこ連れてってやりたかっただけなのに。




敦「それって食べ物屋さん!?」


乙「そうだよ。」


敦「乙輝優しいー!
早く行こっ!」




食べ物のことになると一気に目を輝かせて…


本当に食うの好きなんだって見てわかる。




リク「どこに行くんだ?」


乙「今人気のクレープ屋。」


優「もしかしてこの先にあるやつ!?」


乙「あぁ。」


敦「やったぁ!」




想像通りの反応

みんな笑顔になっちまってさ


クレープ屋に着くまでの間3人のウキウキしてるのを見ながら歩いた。




乙「ここだよ。」


『おぉぉーっ。』




甘い匂いが漂って俺は気持ち悪い


それとは相対して3人は目を輝かせてる。




リク「あっちゃんのは俺が買ってあげるよ。」


敦「本当!?
やったやった!」


優「……乙輝〜。」


乙「わかったからそんな目で俺を見るなっ。」


優「ラッキー♪」




キラキラした目で見られれば断れねぇよ…。




優「乙輝お金!」


乙「はいはい。」


敦「リクありがとう!」


リク「好きなの食べられてよかったよ。」




それぞれ自分の好きなクレープを買って行列から出る


なぜかあっちゃんだけは両手にクレープ持ってるけど…。




敦「美味しいーっ!」


リク「ホントうまいっ。」


優「乙輝甘いの嫌いなのによく知ってたね。」


乙「それをさっき佐江ちゃんに聞いてたんだ。」


『ありがとう!』


乙「どういたしまして。食べ歩くのもなんだから公園行くか。」


リク「昔よく行った公園。」


優「今はどうなってるんだろ。」


敦「クレープ美味しい♪」




あっちゃんだけはクレープに夢中だったけど俺らは幼い頃の事を思い出す


いたずらっ子だった俺に泣き虫だったリク


今と変わらず元気な優子と人見知りのあっちゃん


毎日遊んだあの公園があったから今でも仲良くしてられんだろうな。





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