トライアングル

□第13章
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乙「さて、俺そろそろ帰るよ。」



敦「もう帰るの?」



乙「この後優子がウチに来るんだ。」



敦「優子が?」



乙「今テスト週間だぜ?
俺ヤバいから毎日優子に教えてもらってんだ。」





まぁ2人とも仲は良いもんね


幼馴染で家も隣だし付き合える条件は揃ってるんだけどなー。



たかみなも結構な強敵相手にしてるよ。





敦「たかみなも頭良かったら一緒に勉強できたのに。」



高「バカだからそれは無理だよ…。」





さっきの一言でたかみなは明らかにテンションが下がって乙輝は上がった。





敦「じゃあ優子によろしくね。」



乙「おう!
あっちゃんも高橋も気をつけて帰れよー。」





笑顔で去っていく乙輝をボー然と見つめるたかみなを連れて近くの公園に座った。





高「はぁー…。」



敦「まぁしょうがないよ。
勉強出されたらたかみな太刀打ちできないもん。」



高「あたし勉強頑張ろうかな…。」



敦「優子に勝てるなら頑張れば?」



高「うぐっ…。」





まぁ簡単には無理だよね


優子学年でもトップクラスの成績だし。





敦「でも何回か一緒に遊びに行ってる成果出てるんじゃない?
今日も普通に話せてたじゃん。」



高「それはあっちゃんのおかげだよ。
ほんとありがとう。」



敦「じゃあそろそろ次のステップに上がらないとね。」



高「へ?」



敦「好きならアタックしなきゃ。」



高「べ、べ、べ、別に私如月くんのことなんてす、す、好きじゃ//」





わかりやす…。



こんなに動揺して顔真っ赤に染めてるのになんで乙輝はわからないかな。





敦「じゃあ優子に取られてもいいの?」



高「それは…。」



敦「嫌ならアタックすること。
今のたかみなの立ち位置は私の友達って感じだと思うからそれを友達まで昇格させなきゃね。」



高「頑張ってみる。」



敦「頑張ってみるじゃなくて頑張るの。
今この時間だって優子は乙輝の部屋で2人っきりでいるんだから。」



高「あっちゃん、私頑張るよ。」





今のでちょっとは火ついたかな。



正直今のあの2人はいつくっついてもおかしくないと思う


あとは乙輝がもう少し本気出して優子がどっちが本当に好きなのか答えが出ればいいだけ。



こういう時の相手に対する優しさはただの足枷にしかならないんだから。







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