トライアングル

□第24章
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麻「で、どうだったの?」


陽「返事もらえたの?」




俺は今家のリビングで姉2人から質問責めにあってる。



ことは遡りリクと話したあと俺たちは迎えが来るまでの間もうひと遊びしていた。



まり姉が仕事だったから代わりにはる姉が迎えにきてくれたんだけど

行きに言われたことははる姉にもしっかり伝わってたみたいで車乗る前に…

“告白してきた?”

…と耳元で囁かれた。



そして頷いた俺は帰宅後今の状況に陥ったというわけだ。




乙「返事はまだもらってない。」


陽「またもらわなかったの?」


麻「せっかく一肌脱いで告白しやすい環境作ってあげたのに何やってんだか。」


乙「けど一週間後の夏祭りの日にもらう約束はしてきた。」


陽「なんですぐ返事もらわないで一週間後なの?」


麻「どうせ優子のこと考えて気持ちの整理する時間あげたんでしょ。」


『おバカ。』




全てを見据える姉2人にバカ呼ばわりされこのあとも散々ダメ出しされた。



告白した言葉とか状況も言わされ

言ったら言ったで佑紀と同じくクサすぎると大笑いし

“なにが聞き流してくれていいだ
自分から返事聞かないフラグ作ってどうする!”

とボロカスに怒られた。




乙「そこまで言わなくてもいいだろ
つーか俺がどんな告白しようが勝手じゃねぇか。」


陽「そうだけどあんまりクサイ台詞言ってるとそれだけで振られるよ。」


麻「それに告白する時まで優しすぎなくていいんだよ?
まぁその優しさが乙輝のいいところでもあるんだけどさ。」




姉ちゃんたちはこういうけど自分ではクサイ台詞言ったつもりも優しさを出したつもりもない

心からの気持ちを言ってしっかりとした返事がほしいから時間を空けた。



昔からリクを好きと知ってるからこそ雰囲気にのまれてほしくない

もう俺だけを見てほしいから。




麻「まぁいいけど
今度こそ優子と付き合えるといいね。」


陽「乙輝の気持ち
ちゃんとゆうちゃんに届いてると思うから。」


乙「ありがとう姉ちゃん。」




文句もダメ出しも多いけど最後は優しいまり姉とはる姉

俺を思って言ってくれてるってこと

ちゃんとわかってるから。






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