トライアングル

□第25章
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乙「やっぱ今年も人多いな。」


優「1年に一回しかないからしょうがないよ。」



家から徒歩5分くらいのとこにある小さな神社でやる小さな夏祭り

近所にはここしかないからか毎年多くの人がやってくる

当然近所の奴らも。



リ「乙輝、ゆうちゃん!」


優「リク!来てたんだね。」


リ「今年はサッカー部の友達とね
ゆうちゃんは乙輝に取られちゃったから。」


乙「悪かったな…。」


リ「冗談だよ。」


敦「優子!乙輝!リク!」



リクと話していたら今度はすでにたこ焼きとクレープと焼きそばを持ったあっちゃんがやってきた。



乙「あっちゃんもう食べてんの?」


敦「全部回るには今から食べないとね!」


優「さすがあっちゃん…。」


敦「乙輝今年は浴衣なんだね。」


乙「姉ちゃんに着せられてな。」


リ「あっちゃん浴衣可愛いよ。」


敦「ありがとう
リクも乙輝も身長高いから浴衣似合うね。」



リクとあっちゃんようやく普通に話せるようになったか

最初はどうなることかと思ったけどまたこうやって4人で話せるなんて

来年は4人で来れるようにしたいな。



優「そういえばあっちゃんは誰と来たの?」


敦「たかみなとだよ
あ、待ち合わせ時間過ぎてる
じゃあまたねー。」


乙「今から待ち合わせかよ。」


優「てっきりもう一緒にいるのかと思ってた。」



よっぽど屋台行きたかったんだな

あっちゃんの食い意地に付き合うなんて高橋も大変だ。



リ「じゃあ俺もみんなのとこ戻るわ
良い返事貰えるといいな…。」


乙「リク…。」


リ「じゃあな。」



最後にボソっとそう言ってリクはサッカー部のとこに戻って行った。


皆んなが俺のこと応援してくれてる

返事は優子次第だけどその応援に応えたい

返事をもらうその時まで最後の悪あがきするか。



優「私たちも行こっか。」


乙「そうだな。」



さりげなく優子の手を握って歩き出す

びっくりはされたけどその手が解かれることはなかった。




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