トライアングル
□第27章
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乙「ありがとうあっちゃん…。」
敦「大丈夫?」
乙「あぁ…
かっこ悪いとか見せちゃったな。」
敦「別に乙輝の全部がカッコいいなんて思ってないから。」
乙「ははっ、そっか。」バンッ!
落ち着いた乙輝と笑いあってたら突然勢いよく扉が開いた。
高「あっちゃんいる!?」
「「あ…。」」
高「し、失礼しましたぁ〜…。」
「「ちょっと待てぇぇ!」」
抱き合う私たちを見て何かを勘違いしたたかみなを慌てて引き止めた。
敦「勘違いしないで
たかみなが思ってるようなことしてないから。」
高「え、でも。」
乙「俺が慰めてもらってただけなんだ 勘違いさせたならごめんな。」
高「あ、いえ//
というか私こそごめんなさい!。」
乙輝に頭を撫でられ嬉しそうにしたかと思えば勢いよく頭を下げた。
乙「なにが?」
高「た、高橋のせいで優子と乙輝くんの仲悪くしちゃって…
本当にごめんなさいっ!」
乙「なに言ってんだよ
高橋はなんも悪くないから顔上げなって。」
高「はい…。」
笑う乙輝に対して顔を上げたたかみなは申し訳なさそうだった。
敦「たかみなのせいじゃないってこともわかったし
今度は乙輝と優子の仲直りだね。」
乙「できるかな俺…。」
敦「できるよ
きっと優子だって同じこと思ってる
お互い言い過ぎて気まずくなっちゃってるだけでしょ?
喧嘩したわけじゃないんだから大丈夫。」
乙「喧嘩より難しいと思うんだけど…。」
高「乙輝くん!
あとは一歩踏み出す勇気だよっ!」
乙「勇気かぁ…。」
敦「乙輝がモタモタしてるとリクに取られちゃうよ?
傷ついてる時に優しくされたら女子はコロッといっちゃいんだから。」
乙「こ、心の準備ぐらいさせてくれよっ。」
リクに取られるって言葉だけで乙輝を動かす原動力になる
それに多分たかみながバレなきゃ優子はあの時きっと…。
頑張って乙輝
乙輝が思ってるよりずっと優子は乙輝を思ってくれてるよ
じゃなかったらこんなことになってないんだから。
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