トライアングル

□第29話
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幸せな報告を聞いてから数日後

なんか相談したいことがあるとかで乙輝が家にやってきた。



「へーわりと綺麗じゃん。」



「お母さんが掃除してくれてるから。」



「エロ本とか見つかってなんか言われねぇの?」



「エロ本て…
別にやましい物とかないし。」



「え、エロ本ねぇの?
健全な男子高校生なのにそれはどうかと思うぞ。」



相談事は何処へやら

そう言って勝手に俺の部屋を調べ出した。



「乙輝だって持ってないって言ってたじゃないか。」



「姉ちゃん2人いて好きな幼馴染がしょっちゅう部屋に来るんだ
置いとけるわけねぇだろ?」



「だから優子ちゃんの写真ってことね。」



「…っ//
もしかして佑紀も俺と同じなのか?」



「いや違うけど。」



結局隠してた本は見つかって今乙輝は読むのに夢中

そんなに見たいなら買えばいいのに。



「ねぇ、何しにきたの。」



「…え?」



「真剣な顔で相談事があるなんていうから部屋に上げたんだぞ?」



普段人を家に上げたりはしない

嫌なわけじゃないけど自分のテリトリーに人が入るのが苦手

自分の中じゃ結構思い切ったのにエロ本に夢中なんて。



「わりぃわりぃ
普段読まないからついな。」



「それで相談て?」



「…佑紀って付き合ってどれくらいで佐江ちゃんとヤった?」



「…………は?」



どんなことかと思ったら予想外の事を聞かれた。



「普通はどれくらいなのかなぁって…。」



「普通かはわからないけど俺は3ヶ月くらいかな。」



「そっかぁ…。」



返事を聴くと大きなため息をついてうなだれた。





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