ヤンキーの俺と清楚な彼女
□姉と弟
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キスをし終えしばらく抱き合っていると足音が聞こえ
横を向くと姉ちゃんと冴江が手を繋ぎながら帰ってきた。
「あ、姉ちゃん」
「蓮と…え、玲奈ちゃん?」
玲奈は姉ちゃんの声を聞くと
俺の腕の中から抜け出した。
「由紀ちゃん/」
「玲奈ちゃん今抱き合ってたけど…」
「あぁ、今付き合ったんだよ俺たち」
姉ちゃんは突然のことにフリーズした。
全く、姉ちゃん俺が玲奈好きなこと知ってたはずだけど…
あ、名前言ってなかったわ。
「もしかして玲奈ちゃんにキスした相手って…」
「それ俺だよ」
「じゃあ蓮の恋煩いの相手は…」
「多分私…//」
「なんかすげぇな」
この光景を見ていた冴江が口を開いた。
「玲奈が一目惚れした相手がりんちゃんの弟の蓮で、蓮の恋煩いの相手が親友とはさ」
「蓮って由紀ちゃんの弟なの!?」
「そうだよ?
言わなかったっけ」
「言ってないよ…」
何故か若干落ち込む玲奈の頭を撫でてやった。
「でもよかった」
「何が?」
「玲奈ちゃんの恋も蓮の恋も実って」
「由紀ちゃんッ」
玲奈は俺の元から姉ちゃんに抱きつきにいった。
「よかったね、玲奈ちゃん」
「ありがとう」
二人を温かく見つめていると冴江が横に来た。
「よかったな」
「あぁ」
「泣かせんなよ?」
「喧嘩以外では泣かせねぇよ」
「そうだ、傷の手当しねぇと」
「今日はかなりヤバい」
冴江は姉ちゃんと玲奈を呼び、俺たちは家に入った。