ヤンキーの俺と清楚な彼女

□悪魔のイタズラ
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デート当日の朝、

目の前には玲奈の姿。


昨日とは打って変わってなんだかご立腹な様子。


時計を確認すると

時間は11時54分


……。


って、もう昼の12時じゃねぇかよ!



「ごめん玲奈!」


「きゃっ!
その格好で近づかないで!」



忘れてた…

玲奈俺の上半身裸見れないんだっけ。


ボスッ


近くにあったクッションを投げられ、

見事に俺の顔面に命中した。



「早く着替えてよ!」


「わ、わりぃ…」



玲奈に布団を被せ見えないようにし、

あらかじめ用意してあった服に着替えた。



「よし、もう良いぜ」



布団を取ると玲奈は俺を見つめた。



「もう、寝坊するし裸だしせっかくのデート台無しじゃん」

「ごめん…」



そりゃそうだよな。


あんなに楽しみにしてたのに当日がこれじゃあな…。


俺があからさまに落ち込んでいると玲奈はニコッと笑った。



「なんて嘘だよ」

「え、じゃあ…」


「行こ?」


『お、おう!』



玲奈は本当は怒ってなかったみたいで

2人で家を出た。



でもこのときから悪魔のイタズラは始まっていた。
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