ヤンキーの俺と清楚な彼女

□the day before
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「南って敦子の誕生日どこ行ったんだ?」



俺は参考までについこの間誕生日だった敦子の彼氏の南に聞いた。



「遊園地だよ
敦子が行きたいって言ったからさ」


「へぇー
そこでなんかした?」


「な、なんかってなんだよ//」


「…お前なんで照れてんの?」


「う、うるせぇ!」



変な南

まぁキスでもしたんだろう


でも南じゃ参考にならないなぁ


そうだ、麻里子に聞いてこよっと



「南ー、俺保険室行ってくるな」


「玲奈に怒られるぞ?」


「大丈夫大丈夫」



言わなきゃバレないって



「麻里子ー」



保険室に行くと麻里子は暇そうに口と鼻の間に鉛筆を挟んでいた。



「暇そうだな」


「仕事もう終わっちゃってねぇ
やることないんだ」


「じゃあ俺の相談にのってよ」


「え、もしかして大人の相談?
そっかそっか
蓮も思春期だしヤりたくもなるよね
よし、篠田が手取り足取り教えてあげよう」


「ちげーよ!
勝手に話し進めんな!」



ったく、まだそこまでいってねぇってのッ

ヤりたいのは本当だけど…。




「冗談だよ冗談
蓮はすぐ信じるんだから〜」


「信じてねぇし」


「で、何の相談?」


「明日玲奈の誕生日だから水族館行くんだけどさ、
やっぱりプレゼントとか用意しといた方がいいかな?」


「そりゃそうなんじゃない?
一年に一回の大切な行事だからね」


「やっぱりそうだよなー」



どうしよう…

指輪とかネックレスとかが女の子は喜ぶのか?



「プレゼントなんて簡単だよ?」


「え?」


「家に連れ込んでこうやって押し倒してさ」


「うわ!」



手を引かれベッドに押し倒してされるとその上に麻里子が跨がってきた。



「ま、麻里子…?」



段々顔が近づいてきて唇が触れる寸前で止まった。



「俺の体がプレゼントだよ…
ってさ」



そんなこと…



「言えるかー!!」



麻里子の肩を押して離れさせた。



「えぇ〜
良い案だと思ったんだけどなぁ」


「バカやろー
そんな唐突にやったら嫌われるわ!」



「そうかなー?」


「俺は真剣に考えてんだよ」


「じゃあやっぱり指輪じゃない?
名前とか彫ってあったら尚良いね」


「やっぱ指輪か…
よし、じゃあ早速今日の帰り買ってこよっと」


「彼女の為に頑張るなんて蓮も青春してんだね」


「まぁな
初めて本気で好きになった女だから大切にしたいし」


「ふーん。
もうそろそろ授業始まるから教室帰ったら?」


「おう
ありがとな麻里子」


「どういたしまして」



麻里子のお陰でプレゼントとも決まったし明日が楽しみだなぁ


それにしてもさっきの麻里子には正直ドキッとした 。

玲奈とは違って大人の女って感じがして…


って何考えてんだ俺…。


キーンコーンカーンコーン


やべっ

早く戻んねぇと!



俺はこのとき麻里子か複雑そうな表情をしていたことに気がつかなかった。
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