ヤンキーの俺と清楚な彼女

□竜の日
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そもそもなんでこれが始まったとかは俺たちも知らない。

ただ昔からの伝統みたいなもんだからやってるだけ。

今でも止めないのはみんな楽しんでるからいいかなぁって

まぁ警察には最悪の日だろうけど…。

でもほんとにいつも俺暇なんだよな〜

寝よ…




ドタバタ…ドタバタ…

周りの騒がしさで目が覚める。


「…なんだ?」

「おい蓮!寝てる場合じゃねぇぞ!」

「どうした?」

「赤龍の奴らが問題を起こした」

「まじかよ…」

「相手は女子高生だ
早く駆けつけた方がいい」


女子高生…

喧嘩に巻き込まれてるとしたら大変だ


「藍、馨行くぞ」

「お掃除ね」

「わかった」


藍と馨を連れてその現場に向かう。

問題を起こす大半は赤龍

垢にも注意はしてるがあいつが喧嘩好きだからあまり意味がない。


だが女子高生相手はヤバいぞ…

男しかいない赤龍だったら襲いかねない。
自然と問題の場所に行く足が早くなる。


「蓮あれじゃねぇか?」

「何か人数増えてない?」

「私たちが来る間に増えたんだよ」


近づいてみると喧嘩をしているのは男子校生と赤龍の奴ら

女子高生はその後ろで固まっていた。


あれは、冴江と優希…

しかも女子高生は玲奈たちじゃねぇかよ


「っ…」

「ゆうちゃん!」

「よえーなぁ」

「俺たちに刃向かうなんてバカなことしてんじゃねぇぞ!」

「バカはてめぇらだ!」


赤龍のひとりが拳を振り上げたところで止める。


「あぁ?」

「三つの掟は破って良いとは言ったが、
一般人に手を出して良いとは一言も言ってねぇぞ…」

「蓮さん、でもこいつら!」

「どんな理由があろうと掟を破ったことに変わりはない」

「うちの総長は良いって言いました」

「なら垢が間違ってる」
「じゃあ…」

「だが実行したのはお前らだ
俺の声を聞いていながらお前たちは破った
本来ならこれは破門に値する」

「ちっ…」

「じゃああんたで憂さ晴らしだ!」


ガンッ


「蓮っ!」

「いってぇ…」


何処からか飛んできた錘みたいなものが頭に当たり血が流れる。



「今日は総長に挑んでも文句言われねぇからな」

「かかって来いよ…
藍と馨、ここからあいつ等を遠ざけろ」


「わかった」

「蓮、俺はまだっ」

「うっせぇよ優希…
素人がいたって邪魔なだけだ」

「蓮…」


玲奈と姉ちゃんが心配そうに見てくるが、

俺はあえて2人と視線を交わさない。


「行け」

「負けないでね」

「黒龍の総長の実力見せてやれ」

「当たり前だ」


玲奈たちを任せ俺は赤龍の奴らのところへ行った。
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