ヤンキーの俺と清楚な彼女

□新たな一面
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「蓮あれ何!?」


「あれって何が」


「どうしてあんなに玲奈が甘えてるの!」


興奮気味に敦子が俺に詰め寄る。


「そんなこと知らねぇよ俺が聞きたいくらいだ」


朝会った時からあの調子


今日は姉ちゃんの声じゃなくて

まさかの玲奈のキスで起きたし、


ニケツしてるときも
いつもよりギュッて抱きついてきて

俺の心臓はバックバクだった。


分かれるときだって昼みたいなこと言われて

危うく保険室行きそうになった。


「とにかく玲奈は今日甘えたな日なんだ」


「ふ〜ん
でもさっきの昼の時間さ蓮の顔気持ち悪かったよ?」


「はぁ?」


「デッレデレしちゃって鼻の下は優希みたいに伸びまくってたし
顔は変態みたいにニヤケてた」


ズタボロに言われてんな俺…


けどそれは甘えてくる玲奈が悪い


彼女に甘えられたらそうなるよ普通

優希が良い例だ


「ゆきりんなんか始めてみる弟と親友の姿に絶句してたからね
あんな風になるんだとも言ってたしさ」


「たまにはいいんじゃねぇの?
いつも見せつけられてる俺の気持ちがわかっただろ」


「確かに(笑)
でもやっぱり姉弟だね
人前でイチャイチャできるのは」


「俺は南みたいにヘタレじゃねぇから」


「ヘタレ過ぎるのも問題だよ…」


「ははっ
まぁ頑張れよ
じゃあ俺は保険室行ってくるから」


「またぁ?」


「俺この授業嫌いだからさ
ノート取っといてな」


「全く仕方ないなぁ…」


俺はいつものように保険室に行った。


出張中…


なんでこんな看板立ってんだよ!


麻里子出張なんて言ってたっけ?


まぁ仕方ねぇ

屋上で暇つぶすか…


屋上は開いていて誰もいなかった。


そして良い感じの影を見つけた。


「ここなら寝れそうだな」


影になっていたコンクリートは

冷たくて寝心地が良かった。


俺はあっという間に眠り

いつもは起こしてくれる麻里子がいないため

時間はどんどん過ぎていった。


そして気づいたときには…


「寝過ごしたぁ!」


ヤバい…

もう授業全部終わってんじゃんっ


あ、玲奈迎えに行ってねぇ!


大分時間過ぎちゃったし怒ってるかな…


こんな自体に陥っていた。
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