ヤンキーの俺と清楚な彼女

□誘拐事件
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バーンッ!


「はぁ…はぁ……」


「意外と早かったな柏木今からが楽しみだったのに」



俺が到着すると目の前には見たくない光景が広がっていた。


玲奈の制服は乱れ手足は押さえつけられている

下着は外され矢神がモノを挿入しようとしているところだった。


更に胸には違う男の手が置かれ

白い肌には赤い印が多数


瓶が転がっていて玲奈の息は荒い

媚薬を使われたみたいだ。



「矢神…
てめぇただですむと思うなよ」


「思ってないさ
だからこれだけの奴を集めた」



矢神が指を鳴らすと暗闇から大勢の仲間が出てきた。


こいつ曰くなかなかできる奴ららしい



「柏木、
お前なんかめちゃくちゃにしてやる
いけぇー!!」


『おらぁ!』


ドスッ…


「うっ…ぐ…」


「てめぇらができる奴だと?
笑わせんじゃねぇ…
ぶっ潰してやるぜぇ!」



怒りが頂点に達している俺にこいつらは雑魚でしかない


とにかくムカついてめちゃくちゃにしてやりたかったんだ。


次から次へとぶっ倒し、 受ける傷など無視して向かっていった。



「はぁ…はぁ…」



気がつけば床には血の水たまりができ

奴らは石みたいに転がっていた。



「矢神…」


「こ、こいよ!」



俺は殴りかかってきた矢神の腕を避け頭を掴んだ。



「がっ…やめっ…」


「二度と俺と玲奈に近寄るな
わかったか…」


「は、はい!」



恐怖に包まれた矢神は簡単に返事をした。


だから俺は腹を思いっきり殴り投げ捨てた。


簡単に頭を下げる奴は嫌いだからな


例え何をしたとしても、自分のやったことには責任をとってもらう



「…れ…んっ……」


「はっ…玲奈…」



玲奈の声で我に帰り俺はすぐに抱きしめた。



「ごめんな…
もっと早くきてやれなくて…」


「…れ…ん……れんっ…」



泣きながら俺にしがみつく玲奈を見ると罪悪感でいっぱいになる


なんで気づけなかったんだ

どうしてもっと早くきてやれなかったんだって


悔しくてたまらない…。



「…怖か……たっ…」


「もう大丈夫だ…
安心しろよ」



安心させるためにも長めのキスをした。


すると震えていた体が少しずつ戻っていく




「消毒してやるから帰るぞ」


「うん…」



乱れた制服のままじゃダメだから俺の学ランをかける


媚薬のせいもあって息が荒い玲奈を抱きかかえ家に向かった。
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