ヤンキーの俺と清楚な彼女

□これからの俺たち
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少しすると玄関の扉が開き笑顔の玲奈が出てきた。



「今まで優希君の家にいたの?」


「あぁ、話が長くてな」


「何の話だった?」


「優希と陽菜の別れの危機」


「へぇ〜
あの2人にもそんなことがあったんだ」


「玲奈もそう思う?」


「だって今凄くラブラブなんだもん
羨ましいほどお似合いだし」


「けどどんなカップルにも別れの危機は訪れんだよ
俺たちはまだ日が浅いだけでいつかそのときは来る」



俺がそういうとだんだん玲奈の表情が曇ってきた。

まぁそうなるようなこと言ったけどな



「…なんでそんなこと言うの?」


「だってそうじゃん
俺と玲奈は特に正反対の人生歩んでるし
これからきっとめっちゃ喧嘩する」


「そんなこと…わかんないじゃん…」



俺の服の袖をギュッと掴んで俯く

まるで泣くのを我慢するみたいに


だから俺はそっと頭を撫でた。



「でも俺はそれで良いと思う」


「どういうこと…?」


「めっちゃ喧嘩して、
お互い嫌いなとこ見つけてそれでいいんだ」


「蓮の嫌いなとこなんてないよ…」


「今はな?
けどこれからきっと見つかる
そうやってお互いのこと知ってけばいいだろ
俺たちは元々何も知らなかったんだし」


「…喧嘩でお互いを知るの?」


「それがあったから今の優希たちがいる」


「蓮…」


「え、玲奈?」



顔を上げた玲奈の頬に伝う涙

俺玲奈のこと泣かせちまった?
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