キミに伝えたくて2

□お腹の子供は生きている
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優に喝を入れられ俺は決めた

玲奈にお腹の子供を産んでもらうってことを…。


簡単なことじゃないことは十分わかってる


親の問題、年齢の問題、

たくさんの問題を抱えることになる

けど俺はもう揺るがない


そう決意すると玲奈に凄く会いたくなって

俺は優のところから走って家に帰った。



「玲奈!」


「俐空…」



驚いている彼女に近寄り両肩を掴んだ。



「お腹の中の子供産んでくれ」


「ぇ…?」


「もう迷わない
その子も玲奈も俺が守ってみせる
頼りないかもしれないけどさ…」


「そんなことない…
そんなことないよ…!」



玲奈は目に涙を浮かべながら抱きついてきた。


だから俺はぎゅっと抱きしめ返す。



「不安だったの…
下ろせって言われるかもしれないって…」


「玲奈…」


「けど安心したよ
年齢なんて関係ないもん俐空との子供がここにいるって思うだけで
もう幸せなんだ…」



愛おしそうにお腹を撫でる玲奈の表情は

もう母親の顔になってる気がした。


手の上に自分の手を重ねてお腹を見つめる。


まだ大きくはないけどここに俺の子供がいる

唯一俺の血を引いた子供が…


そう思うと一人じゃないって思えてきて幸せな気分になれた。
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