So long

□第6話
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篠田side


最近おチビと全く話してない。


学校では会っても寝てるし昼も資料室に来なくなった。


浮気とか疑ってるわけじゃないけどなんか物足りない。



「今日も来ない…か…。」


「麻里ちゃん寂しい?」


「別にそんなんじゃないよ。
ただいつもあったことが無くなって調子が狂うだけ。」



今はおチビの変わりに毎日ニャロが資料室に来てる。


だからどうしておチビが来ないのか話でなんとなくわかる。



「サッカー部ってそんなに忙しいの?」


「ん〜
サッカー部じゃなくてりゅうちゃんが忙しいかな。」


「おチビ?」


「夏の大会までに先輩に追いつかないといけないんだって。
朝も昼も夜も練習してるみたい。」


「だから昼は資料室に来なくて夜は電話してこないのか。」



ニャロに聞いて初めて知る事実。


授業で会っても寝てるからそんなこと全く知らなかった。



「おチビも大変なんだ。」


「あ、でも今日麻里ちゃん家に行くって言ってたよ。」


「え?」


「寂しそうにしてるから夜会いに行くんだって。」


「おチビに寂しいなんて言ったことないんだけどなぁ。」


「表情でわかっちゃうんじゃない?」


「私寂しそうに見える?」


「さぁ、わかんない。
でもそのポーカーフェイスもりゅうちゃんの前じゃ無意味だね。」


「おチビにはバレちゃうのか…。」


「きっと麻里ちゃんをずっと見てたからわかるんだよ。」



おチビは付き合ったときから俺の前くらいポーカーフェイス止めろって言ってた。


けどそれは慣れなのか強がりなのか無理なこと

だからいつの間にか彼は自分で見つけたみたい

ポーカーフェイスの中に現れる小さな変化を。



「おチビいつも何時に帰ってくる?」


「10時か11時くらい。」


「結構遅いんだ。」


「明日土曜日だから泊まってくのかも。
試合あるからちゃんと起こしてあげてよ?」


「はいよー。」



久し振りに彼と話せることに内心喜んでるのが自分でもわかる

言わないけどこの1週間くらい寂しかった。


いつも隣にいたのにいなくなって、

お昼ご飯も時間の関係で一緒に食べなくなり、

当たり前が当たり前じゃなくなることに寂しさを感じるなんて初めてのことだった。





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