So long
□第8話
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「それでは授業始めま〜す。」
さてデートすると言ってもどこへ行くか。
それよりもまず居残り練習を明日だけ休む理由を考えねぇと。
そもそもこの前のデートどこ行ったっけ?
つーかいつ行った?
「はぁ…。」
そんなことも思い出せない自分が情けない。
「琉夜っ。」
「どうすっかなぁ。」
バシッ!
「琉夜。」
「いっつー…
なんだよ友!」
「さっきから呼ばれてる。」
「えっ?」
叩かれた頭を抑えながら前を向くと膨れている陽菜が目に入った。
「あ…。」
「りゅうちゃんちゃんと授業受けなさーいっ!」
その呼び方で呼ぶなぁぁぁぁ!!
「ぷぷ…
でたよりゅうちゃんっ=v
「相変わらず可愛い呼び方=v
「うっせぇ笑うなっ!」
みんな俺と陽菜がどんな関係か知ってる
だから深くは問い詰めたりしない。
だがここでりゅうちゃん呼びはやめてほしい
家ではいいけど学校ではからかわれるから嫌だ。
「ここ答えて。」
「わかんねぇ…。」
「もうっ。
りゅうちゃん後で資料室に来ること!」
「はいはい。」
陽菜の授業では麻里子のこと安易に考えらんねぇな。
「ざまーみろ。」
さっき俺が友と呼んだ子は板野友美
中3から仲良くなって今も同じクラス
見た目はギャルで口も少し悪いけど本当は友達思いで良い奴なんだ
さっき1番に教えてくれたのも友だったし。
「あ、友あとで相談乗ってくんね?」
「別に良いけど。」
「サンキュー。」
「りゅうちゃん?」
「あ…。」
「いい加減にしてね?」
「すいません…。」
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