So long

□第8話
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授業が終わると言われたとおり資料室に行った。


でもそこに陽菜はいなくて代わりにいたのは麻里子だった。



「おチビどうした?」


「さっき陽菜に資料室行けって言われたんだけど。」


「ニャロ忘れたんじゃない?」


「自由なやつ…。」


「まぁ篠田に会えたからいいじゃん。」


「…そうだな。
あ、麻里子明日どっか行きたいとこある?」


「へぇ〜
珍しく記念日覚えてるんだ。」


「いや、
朝佐玖に言われて気づいた。」


「だろうね。
別にどこでもいいよ?
おチビが一緒なら。」


「そっか。」



1番困ること言われちまったな…

でも行き先は男が決めるもんだし佐玖と友に相談するか。



「おチビおいで。」


「なに?」



少し微笑みながら近づくと両頬を撫でられた。



「おチビ明日どこか連れてってくれるの?」


「もちろん。
今までの分お返しするよ。
人目につくとこはあんま行けないけどさ。」


「でも行き先決まってないんでしょ?」


「まぁ…そうだな。」


「じゃあ篠田が決めていい?」


「いいけど?」


「おチビの家に行きたい。
そこで過ごせたらそれでいいよ。」


「そんなんでいいの?」


「いいの。
それにおチビいつも忙しいし。」


「わかった。
じゃあ俺行くな?」


「ちゃんと授業受けるんだよ。」



わかったって言葉の代わりに頬にキスをして資料室を出た。


何事もなかったように麻里子の前では過ごしたけど内心焦ってる。


だって…

どこも行かないって事は麻里子へのプレゼントは自分で決めなきゃいけないってことだろ!?


家で過ごしたいって言うから叶えたけどこれは早く2人に相談しねぇとっ。





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